Tommyball

コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

さらば小谷野

現役最後の打席に向かう小谷野栄一は、もう泣いているように見えた。

 

最終戦を観に来たオリックスファンは、得点圏での打席で、勝負強さを如何なく揮わせることを期待していただろう。

…現実は非情だった。

2アウトランナー無し。凡退したら今年オリックスのホームでは最後のバッター。

 

それでも、今日一番の歓声だった。みんなが待ってた瞬間だろう。

 

ヘルメットが脱げるほどのフルスイング。最後まで全力だった。

 

本当は守備につくところも見たかったが、1打席だけでも、ファンに最後の勇姿を見せてくれた。

 

 

 

…小谷野栄一の引退試合を見てきた。

 

僕が野球を見るようになった2003年が、ルーキーイヤー。

パニック障害を発症し、一時は現役続行も危ぶまれながらも、当時日ハムの2軍監督だった福良監督に支えられながら、日ハムでレギュラー定着。

打点王も取る活躍をした後、福良監督のいるオリックスにFA移籍。

 

オリックスに移籍したことも、福良監督の辞任を追うように、引退を発表したのも、それだけ福良監督に恩を感じていたのだと思う。

 

パニック障害は、最悪の場合で外出もできなくなる、というように聞く。

そんな状況でも、打席に立ち、勝負強い打撃を見せ続けてくれた。

きっとその姿は、パニック障害に悩む人たちの希望になっていただろう。

 

先週浅尾・野本両選手の引退試合を見てきたところだが、今週も、また好きな選手が1人、プロ野球を去るところを見届けてしまった。

 

「もうすっきりしてしまったので、かっこいい事も言えないですが…」というフレーズや、最後に、明日引退試合を迎える本多雄一に触れるあたり、彼の人柄の良さ、なぜここまで愛されたかが伝わってくる。

 

時は川のように流れ続けるとよく言う気がするが、

「あの時、あの場所に、あんな選手がいた」

その事実は、強く、僕らの記憶の中で強く残り続ける。

 

16年間ありがとう。

 

あなたの引退試合を見れて、それだけで僕は幸せでした。