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コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

テネシー・タイタンズの前半戦を大マジで振り返る vol. 2 (オフェンス編)

毎回このブログの投稿は、Twitterに投稿して告知をしているのだが、前回の記事は、タイタンズのファンの方数名に、RTでかなり拡散してもらった。

 決して日本のNFLファンも多くはないと思っているし、その中でも、スモール・マーケットのテネシーのファンなんて数える程度でしかないというのが正直な実感だが、こうやって拡散してもらえるのはありがたいものである。

  

…そんなわけで、前回は各試合の振り返りをしていったが、今回からは選手成績を見ていこうと思う。 

前回記事と同じで、大前提として、深い考察をするよりも、前半戦は結果しかおっていない僕が、ちゃんと戦況を理解するための復習、という意味合いが強いのでそこは悪しからず。

 

 

* リーグ順位はWeek 8終了時点のもの

 

パス成績

<チーム成績>

パス成功回数: 126回 (リーグ31位)

パス試行回数: 197回 (リーグ31位)

パス獲得ヤード: 1211 (リーグ31位)

1試合あたりパスヤード: 173 (リーグ30位)

パスでのタッチダウン: 5回 (リーグ31位)

インターセプト数: 6 (リーグ17位タイ)

パス試行あたりのヤード数: 6.8 (リーグ24位タイ)

パス成功あたりのヤード数: 10.7 (リーグ27位)

パスレーティング: 79.6 (リーグ28位)

被サック数: 22 (リーグ22位タイ)

 

ちなむとチームでのパス成功率は63.95%なのでほぼ64%。いずれにせよ、芳しくない数字ばかりが並ぶ。正直、前半戦の戦犯と言っても過言ではないレベルじゃないか?

とはいえ、パスを投げると一概にいっても、ラン重視か、パス重視かのチーム方針もあるし、かつ、

① 適切なプレーがコールされて、
② オフェンスラインがちゃんとパスするまでの時間を稼げて、
③ レシーバーがちゃんとオープンになれて、
④ QBが適切にパスを投げられる

という以上の4つがちゃんとしていないといけない。なので、QBの数字が悪い (と、同jにレシーバーの数字も悪くなるのだろうが) と、一概にQBがクソというわけにもいかない。

 

 

#8 マーカス・マリオタ (6試合出場・5試合先発、先発時1勝4敗)

パス150回中99回成功 (66.0%)

1030ヤード獲得

タッチダウン3回

インターセプト5回

パス1試行あたり6.9ヤード

パス1成功あたり10.4ヤード

パサーレーティング78.5

被サック数19回

 

…早速Week 1で故障離脱するなど、ドラフト全体2位指名から、4年目のシーズンになり、いまだに全試合出場がない。

マリオタが開幕戦途中で故障、第3戦はギャバ―トが先発するも途中でマリオタに交代していたので、実質マリオタ5試合・ギャバート2試合という数字だとすると、マリオタは1試合当たり平均206ヤード獲得という計算。それにしてもヤードが少ない。強いチームは、やっぱり300ヤード、400ヤードをバンバン出してくるからなぁ…

300ヤードを超えたのはPHI戦くらいで、今年に至っては250ヤード越えすら、その1試合しかない。Week 5、Week 6は200ヤードにも届かない絶不調ぶり。

上記の通り、プレイコール、オフェンスライン、レシーバーと、マリオタ本人以外の影響もあるのだろうが…正直、サック数の多さは、オフェンスラインの不振の裏返しだし、INT>TDという事実はレシーバー陣と息があっていないともいえるし、本人の不振以上に、環境が整っていないのが大きいのだろうが… 

ほかのチームでは、1年目・2年目のQBが大活躍している。マリオタも、一応5年目オプションは行使したものの、このプレイが続くと、早ければ今年、新たなQBを指名して…という展開もありうるだろう。

 

 

#7 ブレイン・ギャバート (3試合出場・2試合先発、先発時2勝0敗)

パス45回中25回成功 (55.6%)

242ヤード獲得

タッチダウン1回

インターセプト1回

パス1試行あたり5.4ヤード

パス1成功あたり9.7ヤード

パサーレーティング68.9

被サック数3回

 

去年は、控えQBがマット・キャッセルで、出てきた時点で終わり、というレベルのプレーだった (詳細は割愛するが…) ので、ブレイン・ギャバートを補強。

…が、こうやって数字を見比べてみると、やはり控えQBはあくまで控えQBだなぁ。 ロングパスもあまり決められていないし、パスの精度なり、レシーバーとの息なり、どこかに問題があるのでは?と思わされる数字である。

 

 

相場では、QB→RB→レシーブ (WR/TE/HB等々) という流れなのだが、パス→ランで綺麗にまとめたいので、レシーバーの成績を次に張る。

 

#84 コーリー・デービス (7試合出場・7試合先発)

* 被ターゲット数 56回

キャッチ回数 30回 (1試合あたり4.3回; キャッチ成功率53.6%)

獲得ヤード数 395

キャッチあたりのヤード数 13.2

タッチダウンレシーブ 1

最長パスレシーブ 51ヤード

 

昨年全体5位指名でタイタンズに加入するも、シーズン中は故障等でぱっとせず。
それでも、プレーオフのペイトリオッツ戦でプチブレイクとなる活躍をすると、今年は名実ともにNo. 1レシーバーの座に落ち着いたか。

とはいえ、キャッチ成功率53.6% (ターゲット56回に対してキャッチ成功回数30回) はちょっと低い気がする。

エースレシーバーだからこそ、難しいパスが来る、というのもあるのだろうけど、レシーブヤード10傑で、キャッチ成功率65%を下回っているのは、9位のAJ・グリーンひとりだけ。そういうパスも取れるようになって、真のエースレシーバーとしてタイタンズを、マリオタを支えられる選手になっていってほしい。そんな飛躍の後半にできるだろうか。

 

 

#19 タジェイ・シャープ (7試合出場・6試合先発)

* 被ターゲット数 24回

キャッチ回数 16回 (1試合あたり2.3回; キャッチ成功率66.7%)

獲得ヤード数 222

キャッチあたりのヤード数 13.9

タッチダウンレシーブ 1

最長パスレシーブ 19ヤード

 

ドラフト5巡目指名からプレシーズンの活躍で第4WRのポジションをつかむと、1年目からチームに定着した、シュアなキャッチに定評のある選手。

2年目は、プレシーズンの怪我からIRに入れられて、1年出場できなかったが、3年目の今年は、無事ロースター枠を獲得し、うれしい、キャリア初のTDレシーブも決まった。昨年ドラフト指名を受けたテイワン・テイラー以上の存在感を発揮しているのではないだろうか。

ただし、パス攻撃がそもそも不振とはいえ、2番手レシーバーの数字としてはやや物足りないかも。伸びしろに期待。

 

 

#33 ディオン・ルイス (7試合出場・0試合先発)

* 被ターゲット数 33回

キャッチ回数 29回 (1試合あたり4.1回; キャッチ成功率87.9%)

獲得ヤード数 199

キャッチあたりのヤード数 6.9

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 21ヤード

 

「レシーブもできるRB」としての触れ込みどおり、獲得ヤード数はチーム3位。キャッチ回数も、デービスに1個差に迫るチーム2位。

キャッチあたりのヤード数は6.9なので、基本的には、チェックダウンでのショートパスがメインなのだが、ウォーカーを欠き、決してレシーバーが豊富ではない、というチーム状況の中でも、ランに、パスに活躍してくれている。

 

 

#13 テイワン・テイラー (7試合出場・1試合先発)

* 被ターゲット数 28回

キャッチ回数 19回 (1試合あたり2.7回; キャッチ成功率67.9%)

獲得ヤード数 190

キャッチあたりのヤード数 10.0

タッチダウンレシーブ 1

最長パスレシーブ 19ヤード

 

昨年、シャープをIRに追いやった…ともいえる2年目のWR。今年はそのシャープに継ぐ3番手WRに定着したといえるか。

とはいえ、1試合当たりターゲットが4回、そのうち70%弱がキャッチ、平均してキャッチすれば10ヤード…ちょっと弱いと言えば弱い。

圧倒的な俊足がウリだったはずなのだが、デービスともども、もっと縦にどかぁぁぁんと行くような、ダイナミックなパスが見たい。

 

 

#88 ルーク・ストッカー (7試合出場・6試合先発)

* 被ターゲット数 9回

キャッチ回数 7回 (1試合あたり1.0回; キャッチ成功率77.8%)

獲得ヤード数 74

キャッチあたりのヤード数 10.6

タッチダウンレシーブ 1

最長パスレシーブ 31ヤード

 

…どちらかというとブロッキングに定評のあるTEとして補強されたはずなのだが、ウォーカーの離脱もあってか、多少なりともパス攻撃に絡んできている。そんなところか。Week 7ではレシービングTDも決めた。

 

 

#29 デーン・クルークシャンク (CB) (7試合出場・0試合先発)

* 被ターゲット数 1回

キャッチ回数 1回 (1試合あたり0.1回; キャッチ成功率100.0%)

獲得ヤード数 66

キャッチあたりのヤード数 66.0

タッチダウンレシーブ 1

最長パスレシーブ 66ヤード

 

…スペシャルチームでのパントフェイクから、セーフティのケビン・バイアードが66ヤードのTDパス。このパスを受けたのがこのクルークシャンク。まぁ、スペシャルチームのフェイクプレイはそうそう簡単に決められるものではないから、あまり今後この選手が出てくるという機会もそうそうない気がしてしまう。

 

 

#82 デレイニー・ウォーカー (1試合出場・1試合先発)

* 被ターゲット数 7回

キャッチ回数 4回 (1試合あたり4.0回; キャッチ成功率57.1%)

獲得ヤード数 52

キャッチあたりのヤード数 13.0

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 16ヤード

 

…こんなはずじゃなかった of the year 2018。

最初の週で離脱するまででも、7回のターゲットと4回のキャッチ。どれだけマリオタにとって心強いターゲットだったかがわかるだろう。

正直、パス攻撃が不振なのは、ウォーカーの離脱、という一言で片づけられるんじゃないか、というレベル。

 

 

#22 デリック・ヘンリー (7試合出場・7試合先発)

* 被ターゲット数 8回

キャッチ回数 6回 (1試合あたり0.9回; キャッチ成功率75.0%)

獲得ヤード数 49

キャッチあたりのヤード数 8.2

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 21ヤード

 

RBなので、基本的には走ることがメインで、パス攻撃にはあまり絡まない。どちらかというとそれはルイスのお仕事かな。

 

  

#81 ジョンヌ・スミス (7試合出場・7試合先発)

* 被ターゲット数 12回

キャッチ回数 5回 (1試合あたり0.7回; キャッチ成功率41.7%)

獲得ヤード数 44

キャッチあたりのヤード数 8.8

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 12ヤード

 

ウォーカーの離脱に伴い、出番が増えるか…と思ったらキャッチ成功率50%以下という状況で全く穴埋めになっていない。

Twitter界隈のタイタンズファンの皆様のツイートを見ていても、ブロックもたいしてできない、レシーブも…みたいな、結構ヘイトを買っている気がするのだが…奮起に期待。

 

 

#86 アンソニー・ファークサー (3試合出場・0試合先発)

* 被ターゲット数 2回

キャッチ回数 2回 (1試合あたり0.7回; キャッチ成功率100.0%)

獲得ヤード数 25

キャッチあたりのヤード数 12.5

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 18ヤード

 

…ちょっとサンプル数が少なくてなんともいえない。

 

 

#15 ダリウス・ジェニングス (7試合出場・0試合先発)

* 被ターゲット数 4回

キャッチ回数 3回 (1試合あたり0.4回; キャッチ成功率75.0%)

獲得ヤード数 19

キャッチあたりのヤード数 6.3

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 7ヤード

 

…基本的にはリターンがメインなので、レシーブであまり出てくることはないか。

 

 

#18 ラシャード・マシューズ (3試合出場・0試合先発)

* 被ターゲット数 6回

キャッチ回数 3回 (1試合あたり1.0回; キャッチ成功率50.0%)

獲得ヤード数 11

キャッチあたりのヤード数 3.7

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 4ヤード

 

これまでも、エースWRにはちょっと物足りないとしても、2番手WRとしてはかなり心強い活躍を見せてくれていた。今年も本来は、デービスに次ぐ2番手WRとしての期待がかかっていたのだが…

出場機会を求めて、リリースを要求。そのまま、タイタンズのユニフォームを脱ぐことになった。残念。

 

 

#17 キャメロン・バトソン (2試合出場・0試合先発)

* 被ターゲット数 1回

キャッチ回数 1回 (1試合あたり0.5回; キャッチ成功率100.0%)

獲得ヤード数 0

キャッチあたりのヤード数 0.0

タッチダウンレシーブ 0

最長パスレシーブ 0ヤード

 

Week 7に初のパスキャッチも、ヤード獲得ならず。今の選手層を考えると、Week 9以降は活躍のチャンスありか。

 

* 被ターゲット数はPro Football Referenceを参照しています

 

 

 

ラン成績

<チーム成績>

ラン回数: 192回 (リーグ18位)

ラン獲得ヤード数: 755 (リーグ23位)

ランでのタッチダウン: 3回 (リーグ30位タイ)

ラン1回あたりのヤード数: 3.9 (リーグ27位)

1試合当たりのランヤード数: 107.9 (リーグ19位)

ファンブル回数: 6 (リーグ2位タイ)

 

パスの試行回数が31位だったことを考えると、相対的に「ラン中心」のチームであるということがわかるのだが…それでも、ラン1回当たりのヤード数がリーグ27位。なかなか出ないランを我慢してゴリゴリ進めていくというチーム状況か。

ラン攻撃も、パスと同じように、プレーコールがイケていないといけないし、オフェンスラインが、相手ディフェンス相手に走るスペースをこじ開けたうえで、RBが相手をかわす必要がある。オフェンスラインがラン・パスとも不振なのではないか…というのが正直な印象だ。

あまり数字がよくないとはいえ、ファンブル回数がリーグ2位タイの少なさ。パス攻撃でのインターセプトが比較的多いことを考えると、この辺のボールセキュリティは頼もしい限りだろう。

 

 

#22 デリック・ヘンリー (7試合出場・7試合先発)

ラン回数 84回 (1試合当たり12.0回)

獲得ヤード数 273

ラン1回あたり 3.3ヤード

1試合あたりラン39.0ヤード

タッチダウン1回

最長ラン 14ヤード

 

ディオン・ルイスとのRBコンビで、ゴリゴリと進みながら、時にマリオタも走って…という、どこから走ってくるかわからないラン攻撃を期待していたのだが…どんどん数字が落ちていっている気がする。ラン1回当たりのヤードも、一昨年 (1年目) 4.5→昨年 (2年目) 4.2 → 今年 3.3となっている。上記の通り、オフェンスラインの不振にも苦しめられているのではないかと思うが、ルイスと違って、パスでの貢献度は少なめだからこそ、しっかりとランをゴリゴリ出せるようにしたい。

 

 

#33 ディオン・ルイス (7試合出場・0試合先発)

ラン回数 73回 (1試合当たり10.4回)

獲得ヤード数 277

ラン1回あたり 3.8ヤード

1試合あたりラン39.6ヤード

タッチダウン1回

最長ラン 36ヤード

 

先発RBはヘンリーという扱いなのだが、ラン1回当たりのヤードも、合計ヤードも、ヘンリーを上回っており、実質的にはエースRB…なのだが、ラン1回あたりのヤードが4を切るのは、現状ではキャリア初の状況。前所属のペイトリオッツでは、毎年コンスタントに4.5~5.0をマークしていたのだが…

とはいえ、前述の通り、パス攻撃でも起用に活躍しており、デマルコ・マレーの引退をしっかりと穴埋めしてくれている。

 

 

#8 マーカス・マリオタ (QB; 6試合出場)

ラン回数 31回 (1試合当たり5.2回)

獲得ヤード数 185

ラン1回あたり 6.0ヤード

1試合あたりラン30.8ヤード

タッチダウン1回 

最長ラン 21ヤード

 

もともとモバイルQBとしてNFLに入ってきたマリオタだが、今年も、故障離脱がありながら、相変わらず走り続けている。オプションプレイだけでなく、「マリオタが走るかも」というプレッシャーを相手ディフェンスにかけることで、パス攻撃時も、カバーに割ける人員が減る (誰かがQBを見ていないといけない)  ので、俊足であることはいいことなのだが、今一つそれがパス攻撃に還元されていないような気もする。

 

 

#7 ブレイン・ギャバート (QB; 3試合出場)

ラン回数 2回 (1試合当たり0.7回)

獲得ヤード数 2

ラン1回あたり 1.0ヤード

1試合あたりラン0.7ヤード

タッチダウン0回

最長ラン 1ヤード

 

まぁスクランブルなりQBニールなりで、QBにランがつくことはあることなので。特筆すべきことは特にないかな。。。

 

 

#19 タジェイ・シャープ (WR; 7試合出場)

ラン回数 1回 (1試合当たり0.1回)

獲得ヤード数 16

ラン1回あたり 16.0ヤード

1試合あたりラン2.3ヤード

タッチダウン0回 

最長ラン 16ヤード

 

WRリバースは、昨年はテイワン・テイラーの十八番ともいえるプレーだったのだが、今年は、シャープがリバースから16ヤードを獲得。

 

 

#32 デイビッド・フルエーレン (5試合出場・0試合先発)

ラン回数 1回 (1試合当たり0.2回)

獲得ヤード数 2

ラン1回あたり 2.0ヤード

1試合あたりラン0.4ヤード

タッチダウン0回

最長ラン 2ヤード

 

なんとか3番手RBのポジションを勝ち取るも、シーズンでは1回だけ走ったきり。とはいえ、このまま空気で終わるわけにはいかない。

 

 

こうやって、ランとパスの試行回数の数字を見ると、チームとしてはラン中心で進めていこうとしているのかな、と思うが、ヘンリー・ルイスともに期待していたほどのパフォーマンスを出せていない。

その背景には、オフェンスラインが本調子でない (LTのルワンも怪我をしていたし、RTのコンクリンはACL断裂から復帰したばかり。真ん中3人はちょっと不安。) のが大きいかなと思う。

 

次回はディフェンス編です。