Tommyball

コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

丸佳浩に期待する「2番・センター」

丸佳浩の移籍先が、最速で今日決まるらしい。

…という速報を見て、書いたエントリーなのだが結局今日は決まらなさそうだ。

 

まあ、それはおいておいて。

「ドケチ球団」と揶揄されることもあるロッテが、6年30億+監督手形+井口監督の背番号6という超大型オファーを出せば、巨人は5年30億+背番号8とも噂される、これまた大型オファー。

しかも、巨人に至っては、5年35億だの、6年36億だの、様々な数字と憶測が飛び交う。

 

確かに、現時点ではまだ「濃厚」なだけだが、2年連続MVPクラスの選手がFA市場に出てくることが久々である。

打点王・浅村栄斗と合わせて、両リーグからクリーンアップの主力選手がFA市場に出てきたのはいつ以来だろう。

そのぶん、久しぶりに「アツい」ストーブリーグになっていることは間違いない。

 

さて、ロッテに行こうが巨人に行こうが、丸には2番・センターが合うというのが、中の人の私見である。

 

背景には、メジャーリーグで主流になった、2番打者最強論がある。

いつもの有能サイト・Baseball Referenceによると、今年のMLBでWARトップとなった、ボストンのムーキー・ベッツは基本的に1番を打っていたが、野手2位のWARとなった、エンジェルスのマイク・トラウトは基本的に2番か3番 (2番84試合と3番54試合、1番が2試合)。野手WAR3位のアスレチックスのマット・チャップマンも、出場が一番多かったのは、2番での60試合だった。WAR5位のクリスチャン・イェリッチも、今年移籍したいブルワーズでは、2番での出場が117試合で最多だった。

(クリーブランドのフランシスコ・リンドーアホセ・ラミレスは、野手4位タイのWARだが、彼らは1番・3番がほとんどだった。)

 

これ以外にもヤンキースのアーロン・ジャッジなんかも2番が多い印象があるし、贔屓で言えば、2015年にブルージェイズが地区優勝したときも、2番に強打の三塁手、ジョッシュ・ドナルドソンを据えたのが大当たり。ドナルドソンはその年MVPも獲得する大活躍だった。

 

ベッツや、リンドーアは1番だったが、それは後ろにJD・マルティネス (打点・HRメジャーリーグ2位・MLBトップの130打点) や、ラミレスらの、優秀なバッターがいたから。

とにかく、優秀なバッターは少しでも上位に置き、1打席でも多く立たせるのが最近のメジャーでは当たり前の流れなようだ。

 

セイバーメトリクス的にも、1・2・4番に優秀な選手を置くのがいいらしい。

3番は、40〜50%高い確率で、2アウトランナー無しで第1打席を迎えるから、4番に優秀な選手を置く方がよい、と聞く。

特に、1番・2番に出塁率の高い選手、4番に長打力のある選手を置くのが鉄板というのは、セイバーメトリクスをある程度知っている方なら聞いたことがあるだろう。

 

ここで、セ・リーグの出塁率ランキングを見てみる。

 

1. 丸 佳浩(広).468

2. 鈴木 誠也(広).438 (4番)

3. 山田 哲人(ヤ).432 (途中まで1番)

4. 坂本 勇人(巨).424 (途中から1番)

5. 糸井 嘉男(神).420 (たまに4番)

6. ビシエド(中).419 (4番)

7. 平田 良介(中).410 (途中1番)

8. 青木 宣親(ヤ).409 (開幕4番→途中から2番)

9. 坂口 智隆(ヤ).406 (1番)

10. 岡本 和真(巨).394 (途中から4番)

 

多くの選手が、1番2番か4番にいることがわかる。

(長打力のある選手の場合、警戒されてフォアボールも増えるゆえに、出塁率も上がるパターンが多いように思う。)

 

じゃあ1番・丸のほうがいいじゃん!チャンスメイクしてもらおうよ!というのも一理あるが…

1番・2番の打席数の差は比較的小さい。

それなら、ランナーありの場面で、優秀な選手に返してもらう確率をあげようという理論なのだ。

 

日本だと、秋山翔吾の685打席が最多。秋山は、8月の7試合で2番を打った以外は、全部1番・センターで出場。

2番・源田壮亮は666打席でパ・リーグ2位。

秋山が2番にいた7試合のうち5試合で1番。7試合で9番を打つなどしたが、ほぼほぼ年間通して2番固定されていたとみてよいだろう。

1番秋山・9番源田の試合が5試合で、ちょうど5打席の差がついている。

2番秋山・9番源田の試合が2試合。ここでも2打席差がついている。

1番源田・2番秋山の試合が5試合だが、この5試合では源田が1打席多く立ったのみ。

これらを計算すると、年間19打席差があるが、1番秋山・2番源田での打席の差は、131試合でたったの13だ。

 

単純な数学でも、最後の打者になる確率は、イニング数が多くなるほど、1/9に近づくはずだ。9試合やって、やっと1打席で多く立つかどうかだ。

(厳密には1〜9番の凡退する確率を一緒と仮定するので、実際は微妙に異なるはずではあるが。)

 

つまり、1番・9番では1試合で1打席近く差が出るが、1番・2番での打席の差はその10%に満たない

 

それなら、ランナーが溜まった状況で回りやすい2番の方に優秀な選手を置こうよ、という理論になる。

 

そして、ランナーありで気になるのが併殺打だろう。山田哲人も、坂本勇人も、2番にならないのは、おそらくノーアウト1塁を併殺でつぶすリスクが多少なりともあるからだと思う。

逆に、2番に俊足巧打の選手を置く監督の意図は、ここの併殺のリスクの最小化だと思う。

が…丸佳浩の併殺打は、566打席でわずかに5

菊池涼介の犠打が多いこともあるが、左打席で俊足ことの裏返し。

これに、球界屈指の長打力が重なる。だからこそ、2番で起用してほしい。

 

今年の山賊打線は、秋山が出塁し、源田が返すという超速攻が目立った。

平沢か坂本、誰の後になるかわからないが、この速攻を、移籍先でも見せてほしいものである。