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絶対に負けられない最終戦と絶対負ける要素が揃った不幸なタイタンズ

NFLもレギュラーシーズンの最終週が近づいてきており、その先にはプレーオフ進出がかかる。

我らがテネシー・タイタンズも、最終週にしてまだプレーオフの可能性が残されている

そして、その最終週の相手は、同じプレーオフの可能性を残すインディアナポリス・コルツ

走れるエースQBにして、リーグ屈指のパサーであるアンドリュー・ラックが、右肩の手術から、今シーズン2年ぶりに復帰。現時点での成績は4,308ヤード (リーグ6位) 36TDパス (リーグ2位) で、投げるほうの肩を手術したとは思えないくらい、これまでのラックらしく投げまくっている。

一方のタイタンズは、主力選手に故障者が続出。そんな中でもプレーオフ争いに食らいついたことは評価できるが、「故障がちなQBのマーカス・マリオタで、タイタンズはスーパーボウルを勝てるのか?」「フル出場できないQBにフランチャイズを託して、大型契約を結ぶべきなのか?」という疑問は多少なりともあると思う。

特に、マリオタの今年の成績は、手放しで褒められるものではない。詳細なパス成績は、シーズン終了後にまた改めて考察するが、現時点ではパスヤード数はリーグ26位、タッチダウン数は29位、パスレーティングは22位。1試合あたりのパス数は、ジョッシュ・ローゼンと、ジョッシュ・アレンという2人のルーキーQBが下にいるのみだ。

そして、マリオタはまた怪我をした。幸いにも前戦は控えQBのブレイン・ギャバートが活躍し、勝利したが、今年数字の振るわない、故障がちなマリオタにとっては、コルツ戦は自分の名誉挽回な意味でも大きい試合になる。

 

そして、タイタンズも、前回のコルツとの対戦では、DCのディーン・ピーズが試合中に倒れたことや、マリオタの怪我もあったが、ラックに投げられまくり、黒星を喫した。同じ轍を踏むわけにはいかない。

 

上記の通り、シーズンと、(おそらく) マリオタの運命がかかった最終戦の前に、状況を少しおさらいしておこう。

 

 

  • プレーオフ争いの現状

現時点でのAFC順位はこんな感じ。

  1. Kansas City Chiefs (11-4)
  2. New England Patriots (10-5)
  3. Houston Texans (10-5)
  4. Baltimore Ravens (9-6)
  5. (WC1) Los Angeles Chargers (11-4)
  6. (WC2) Indianapolis Colts (9-6)
  7. Tennessee Titans (9-6)
  8. Pittsburgh Steelers (8-6-1)

タイタンズとコルツは直接対決の結果をうけてタイブレークでコルツの順位が上になっている。

NFLjapanによると、タイタンズ・コルツのプレーオフ進出条件は下記の通り。

 

【コルツ】
9勝6敗のコルツは地区ライバルであり同じく9勝6敗を記録するタイタンズとの最終決戦に挑む。

AFC南地区優勝条件
1.コルツ勝利、かつテキサンズ敗戦

プレーオフ進出条件
1.コルツ勝利
2.コルツ引き分け、かつスティーラーズ敗戦もしくは引き分け
3.コルツ引き分け、かつレイブンズ敗戦

 

【タイタンズ】
AFC南地区首位に立つテキサンズの背中を追いかけるタイタンズは勝敗数を同じくするコルツとシーズン最終週のトリを飾るサンデーナイトフットボールで対戦する。

AFC南地区優勝およびファーストラウンドバイ獲得条件
1.タイタンズ勝利、かつテキサンズ敗戦、かつペイトリオッツ敗戦、かつレイブンズ敗戦もしくは引き分け

AFC南地区優勝条件
1.タイタンズ勝利、かつテキサンズ敗戦

プレーオフ進出条件
1.タイタンズ勝利

 

端的に言えば、勝った方がプレーオフ出場なのだが、他の試合の結果によっては、逆転での地区優勝の可能性も残されているのが現状だ。

 

レイブンス、スティーラーズも、実はどちらがPO進出するかは決まっておらず、基本的には地区優勝したほうがPO進出

とはいえ、タイブレークの結果により、仮にタイタンズ-コルツが引き分けで9-6-1で終わると、レイブンスが勝てば10-6で6位に滑り込む。

 

詳細は、下記NFLジャパンのリンクを参照いただきたく。

 

nfljapan.com

 

 

  • これまでのこのカード

コルツといえば、レジェンドQBのペイトン・マニングがいた

そりゃ、ペイトンには勝てなかった。ペイトン率いるコルツ相手の勝利、となると、2008年までさかのぼらないといけない2003年~2006年に7連敗や、2008年からペイトン移籍まで5連敗と、マニング兄には、いいようにやられていた。

その2008年の勝利は、2008/10/27に31-21での勝利。タイタンズとしては開幕7連勝を決めた試合が、ペイトン・コルツに対しては最後の勝利となった。

そして皮肉にも、この2008年がタイタンズとしては今のところ最後の地区優勝だ。

  • タイタンズはケリー・コリンズがパス成功24/37 (64.9%) 193ヤードでTD/INTなし。CJがラン19回77ヤード。
  • ペイトンはパス成功26/41 (63.4%) 223ヤードで2TD 2INT。
  • トータルヤード数はINDが上だったがタイタンズが2INTを奪って勝利。

 

その後、ペイトンが首の故障でシーズンを欠場した2011年に、ようやくコルツから勝利。0勝7敗だった「コルツ地雷」を、なんとか爆発させずに済んだ。

  • タイタンズはマット・ハッセルベックが23/33 (69.7%) 224ヤード1TD 0INT。ジャヴォン・リンガーがラン14回60ヤードで、CJはラン14回34ヤードだった。
  • コルツ控えQBのカーティス・ペインターがパス26/49 (53.1%) 250ヤードながら0TD 2INT。
  • この試合も、合計ヤードはコルツが上だったがタイタンズがターンオーバーで捲った。
  • ただ、結局コルツ地雷はWeek 15に、タイタンズが踏むことになる。2勝しかできなかったコルツが、結果的にはそのうちの片方をタイタンズから稼いだ。

 

そして、その年のオフ、アンドリュー・ラックが全体1位で加入。ペイトンは、コルツのレジェンドながら解雇となり、デンバー・ブロンコスでキャリアの第2章をスタートさせた。その後は…

 

2012/10/28 Colts 19 @ 13 Titans

Andrew Luck: 26/38 (68.4%) 297 yards 1TD 1INT

(Titans QB: Matt Hasselbeck)

 

2012/12/09 Titans 23 @ 27 Colts

Andrew Luck: 16/34 (47.1%) 196 yards 1TD 2INT

(Titans QB: Jake Locker, この試合はコルツRBのヴィック・バラードがラン19回で94ヤードと大活躍だった)

 

2013/11/14 Colts 30 @ 27 Titans

Andrew Luck: 23/36 (63.9%) 232 yards 0TD 0INT

(Titans QB: Ryan Fitzpatrick)

 

2013/12/01 Titans 14 @ 22 Colts

Andrew Luck: 17/32 (53.1%) 200 yards 0TD 1INT

(Titans QB: Ryan Fitzpatrick)

 

2014/09/28 Titans 17 @ 41 Colts

Andrew Luck: 29/41 (70.7%) 393 yards 4TD 1INT

(Titans QB: Charlie Whitehurst, Zach Mettenberger)

 

2014/12/28 Colts 27 @ 10 Titans

Andrew Luck: 10/16 (62.5%) 160 yards 2TD 0INT

(途中でマット・ハッセルベックに交代, Titans QB: Charlie Whitehurst, Jordan Palmer)

 

2015/09/27 Colts 35 @ Titans 33

Andrew Luck: 18/30 (60.0%) 260 yards 2TD 2INT

(Titans QB: Marcus Mariota)

 

*2016/01/03は消化試合でLuck先発せず

 

2016/10/23 Colts 34 @ 26 Titans

Andrew Luck: 27/39 (69.2%) 353 yards 3TD 0INT

(Titans QB: Marcus Mariota)

 

2016/11/20 Titans 17 @ 24 Colts

Andrew Luck: 15/28 (53.6%) 262 yards 2TD 1INT

(Titans QB: Marcus Mariota)

 

2017年はラックがシーズンアウトのため、ジャコビー・ブリセットが先発。これでタイタンズがなんとか勝利。2007年以来の、コルツとのアウェイゲームを制した。

 

2018/11/18 Titans 10 @ 38 Colts

Andrew Luck: 23/29 (79.3%) 297 yards 3TD 0INT

(Titans QB: Marcus Mariota, Blaine Gabbert)

 

…そうなのだ。

タイタンズは、アンドリュー・ラックに対して1回も勝ったことがない

たったの1回も。

 

 

  • タイタンズの状況

  • プレシーズンで先発SSのジョナサン・シプリエンが、TEながらパスゲームのエースのデレイニー・ウォーカーが開幕戦でそれぞれIR入り。
  • それでも最後は追い上げ中。開幕戦黒星から3連勝→3連敗→2連勝→2連敗と来て、4連勝中ここ8試合は6勝2敗ということに。
  • とはいえ、後半戦も、エースCBのローガン・ライアン、少しずつ頭角を示してきた若手TEのジョンヌ・スミス、まだ怪我からの復調が待たれるRTのジャック・コンクリン、そしてCBタイ・スミスの怪我があった。
  • 直近では、不動の守備の要、ジュレル・ケイシーのIR入りがあった。
  • そして冒頭のとおり、マリオタはまたも前の試合で怪我。50-50ではあるのだが…やはり控えのギャバートと、70〜80%のマリオタなら、まだ後者の方が「何かが起きるかも」という期待が持てる気がする。とはいえ、個人的にはマリオタが50-50なことよりも、ケイシーがいない守備陣のほうが不安だ。
  • そして、OLBのブライアン・オラクポがアウト。今シーズンはわずか1.5サックだが、ローテーションしながらディフェンスの選手を使いづらくなるのが気になる。いいQBとの試合ほど、相手QBにプレッシャーをかけることが大事になると思うので…

 

 

  • コルツの状況

  • ここまで3連勝中。2勝5敗スタートから、その後8試合は7勝1敗
  • J'Marcus Webb (T), Ross Travis (TE), Jihad Ward (DT), Marcus Johnson (WR), Matt Slauson (G), Jack Doyle (TE), Mattias Farley (S), Carroll Phillips (DE), Al Woods (NT), Skai Moore (LB) がIR入り。
  • CのRyan Kellyと、WRのDaurice FountainがOut。FountainはWR2の3番手扱いなのでデプス上はそこまで
  • (TE) Eric Ebron, (S) Clayton Geathers, (CB) Nate Hairston, (WR) T.Y. Hilton, (WR) Dontrelle Inman, (WR) Zach PascalがQuestionable。EbronはTE2番手、Geathersは先発SS、HairstonはCBの3~4番手、WRが1番手Hilton, 2番手Inman, Pascalが5~6番手とみていいか。ただしInmanとEbronは金曜日の練習はフル参加しており、出場は可能か。

 

 

ここまでを総括すると、勝てばプレーオフの最終戦。特にホームのファンの前で、絶対に負けたくない、負けられない一戦

しかしここで立ちはだかるのは天敵・ラック健在のコルツと、主力の怪我など、タイタンズにとっては不利な状況ばかり。

 

Pro Football Focusのアナリストも、全員がコルツの勝利を予想している。

 

それでもここまで、ヘンリーの覚醒や、マリオタとレシーバー陣の息が少しずつ合い始めるなど、ある戦力でやりくりしてここまでやってきたタイタンズ。

 

去年も最終戦でプレーオフに滑り込み圧倒的不利の下馬評を覆した去年のアローヘッドでのチーフスとの一戦。

今年も、2週目〜4週目の下馬評は3週もとも完全にタイタンズ敗戦の中で、3連勝した (そして下馬評が完全にタイタンズ勝利だった5週目に敗戦した)。ペイトリオッツにも勝利した。

何より、勝負がかかる場面でのマリオタは、強い。だからこそ、タイタンズだって意地がある

 

絶対に不利な状況ではあるが、そんな場面をいくつも乗り越えてきたタイタンズだからこそ、この試合もひっくり返す力があると、そう信じている。

これまで何度も苦渋を飲まされてきたラックからの初勝利、これ以上にいいタイミングがあるだろうか。

 

頑張れタイタンズ!今年も勝ってプレーオフに行こう!