Tommyball

コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

テネシー・タイタンズの後半戦を大マジで振り返る vol. 4 (スペシャル・チームと来季の展望編)

タイタンズの前半戦を振り返るシリーズ、最終回はスペシャル・チーム編。

 

www.tommyball.jp

www.tommyball.jpwww.tommyball.jp

 

前半戦のシリーズは、下記4回に分かれているので、必要に応じてごらんいただければと思います。

www.tommyball.jp

www.tommyball.jp

www.tommyball.jp

www.tommyball.jp

 

 

スペシャル・チーム成績

<キック (自チーム)>

フィールドゴール試行回数: 30回 (リーグ14位タイ; 前半戦終了時17回 (リーグ9位タイ))

フィールドゴール成功回数: 26回 (リーグ13位タイ; 前半戦終了時15回 (リーグ9位タイ))

フィールドゴール成功率: 86.7% (リーグ14位; 前半戦終了時 88.2% (リーグ14位))

エクストラポイント試行回数: 31回 (リーグ25位; 前半戦終了時 7回 (リーグ31位タイ))

エクストラポイント成功回数: 28回 (リーグ25位タイ; 前半戦終了時7回 (リーグ31位タイ))

エクストラポイント成功率: 90.3% (リーグ28位; 前半戦終了時 100% (リーグ1位タイ))

 

(前半コメント)

例年通り、ライアン・サコップがキッカーなので、この回数・成功率は、サコップの個人成績と同じ。

サコップは、昨年50ヤード以内のフィールドゴール連続成功回数のNFL記録を更新しただけあって、今年も40ヤード以内は全部成功 (内訳後述)。エクストラポイントもミスがなく、ここまで7本中全部成功。本数の少なさはむしろオフェンスのふがいなさに起因する。

もちろん、ブロックをされないというだけ、スペシャルチーム全体での貢献も大きい。

後半戦もサコップが全部蹴った。

後半戦は攻撃陣の復調もあり、TD数が増えエクストラポイントを蹴る機会が増えたが、今年は自己ワーストの3本ミス。ここ4年間は毎年1本はブロックされていたのだが、2本ミスしたのは自身初。FGも、上記の通り50ヤード以内は絶対的な精度を誇っていたのだが、後半戦では29ヤード以内の短距離のFGもミスしたりするなど、今年は昨年以前に比べるとちょっと不安な終わり方になった気がしてならない。

 

(参考: サコップのヤード別FG成功率)

20-29ヤード: 6本中5本成功 (前半戦終了時: 3本中3本成功)

30-39ヤード: 13本中13本成功 (前半戦終了時: 6本中6本成功)

40-49ヤード: 7本中5本成功 (前半戦終了時: 4本中3本成功)

50ヤード以上: 4本中3本成功 (前半戦終了時: 4本中3本成功)

 

 

<パント (自チーム)>

パント回数: 75回 (リーグ10位タイ; 前半戦終了時 33回)

パントヤード数: 3484 (リーグ10位タイ; 前半戦終了時 1559 (リーグ13位))

最長パント: 62ヤード (リーグ25位タイ)

被パントブロック回数: 1回 (リーグ19位タイ; 前半戦終了時0回 (リーグ1位タイ))

*20ヤード以内パント数: 17 (リーグ12位タイ)

*20ヤード以内確率: 43.6% (リーグ12位)

パント1回あたりヤード数: 46.5 (リーグ5位; 前半戦終了時47.2 (リーグ4位))

 

*のみFOXのStatsを参照

 

(前半コメント)

こちらも、7試合ずっとブレット・カーンがパンター。どうも、カーンがタイタンズのパンターとなってからかれこれ11シーズン目らしい。徐々に彼のパワフルながらも、しっかりと相手20ヤード以内にとどめるパントが脚光を浴びるようになり、昨年はついにプロボウルにも選出された。今年も、パント平均ヤードは、リーグ4位と、自慢の脚力が爆発している。
(尤も、FGギリギリ圏外のところからパントする場合どうしてもヤード数が稼げなくなるので、この数字は、パントするポジションにも左右されてしまう。)
安定した活躍なのだが、言ってしまえば、パントをする状況とは、FGすら見込めないようなところで攻撃が終わってしまった、ということであり、理想的にはカーンが出てこないほうが望ましい。出てきたらちゃんと仕事をしないといけないが、できたら出てきてほしくないなんて言われる、珍しい仕事なのである。

こちらも、後半戦も全てブレット・カーンがパント。

今年もカーンはプロボウルに選出され、2年連続となった。数だけ見たら20ヤード以内のパントは回数も割合も12位と、思ったよりも中堅な数字だった。しかし、リーグ5位のパント1回当たり46.5ヤードなど、パワーあふれるキックは後半戦も健在だったといえるだろう。

どちらかといえば、20ヤード以内の率や数字が悪いのは、攻撃がヤードを全く稼げず、3凡で終わった結果、自陣深くからパントすることも結構あったゆえだろう。

 

 

<パントリターン (自チーム)>

パントリターン回数: 27回 (リーグ18位; 前半戦終了時13回 (リーグ21位タイ))

パントリターン獲得ヤード: 237 (リーグ15位; 前半戦終了時119 (リーグ14位))

パントリターンTD: 0回 (リーグ8位タイ; 前半戦終了時0回 (リーグ4位タイ))

最長パントリターン: 38ヤード (リーグ14位タイ; 前半戦終了時38ヤード (リーグ11位))

平均パントリターン: 8.8ヤード (リーグ14位; 前半戦終了時9.2ヤード (リーグ13位))

 

(前半コメント)

平均10ヤード行けば優秀と言われる中で、後述のようにリターナーが決まらない状況でも平均9.2ヤードをマークしている。まぁ悪くはないだろう。まぁどちらかというと、パント回数自体が少ない (≒ 相手を得点圏外で攻撃終了させた回数が少ない) というようにも見えるのだが…

守備陣もそれなりに相手チームをパントに追いやった回数が増えたか。リターンの数字としては、全体的に13位~16位くらいのリーグ中位くらい。

 

<個別成績>

#25 アドーリー・ジャクソン

パントリターン: 16回 (前半4回)

獲得ヤード: 148 (平均9.3) (前半34 (平均8.5))

最長リターン: 26ヤード (前半26ヤード)

 

#14 ニック・ウィリアムズ (前半のみ)

パントリターン: 4回

獲得ヤード: 47 (平均11.8)

最長リターン: 38ヤード

 

#18 ラシャード・マシューズ (前半のみ)

パントリターン: 4回

獲得ヤード: 38 (平均9.5)

最長リターン: 18ヤード

 

#17 キャメロン・バトソン

パントリターン: 3回 (前半1回)

獲得ヤード: 4 (前半0)

最長リターン: 5ヤード (前半0ヤード)

 

(前半コメント)

ジャクソン・マシューズの2人でパントリターンをする、という体制で開幕。

マシューズがWeek 3終了後に出場機会を求めてリリースされると、ニック・ウィリアムズが、Week 4, 5を担当。

ただしウィリアムズもカットされてしまったため、バトソンがWeek 6に1回パントリターン。しかし目立った結果を残せなかったこともあり、結局Week 7はジャクソンがパントリターンをしている。

結果的には、カットされたウィリアムズが最も、パントリターンで結果を出せているのだが、正直個々人のサンプル数が少ない。

ジャクソンは昨年はキックリターン・パントリターンとも務めていたのだが、今年はパントリターンに専念。昨年も、パントリターン34回で合計290ヤード (平均8.5ヤード) と、今年のような成績だったので、今年も安定してリターンをこなしてくれている、という表現が正しいだろう。

とはいえ、リターナーこそ故障リスクがあるため、代わりのリターナーがいればうれしいのだが… 

後半戦は結局、キャメロン・バトソンが2回ほどリターンをしたがパッとせず。アドーリー・ジャクソンがほとんどのリターンを担ったが、最終戦も含めて、ちょこちょこファンブルしたりというのが気になった。

何より、レギュラーCBの怪我のリスクを考えるとパントリターンは別の人に託すのが理想かもしれない。ジャクソン本人は、前半7試合で平均8.5ヤードだったところを、16試合で平均9.3ヤードまで伸ばすなどリターンが苦手なわけではないが…

 

 

<キックリターン (自チーム)>

キックリターン回数: 23回 (リーグ25位タイ; 前半戦終了時9回 (リーグ29位タイ))

キックリターン獲得ヤード: 737 (リーグ11位; 前半戦終了時330 (リーグ12位タイ))

キックリターンTD: 1 (リーグ1位タイ; 前半戦終了時1 (リーグ1位タイ))

最長キックリターン: 94ヤード (リーグ6位; 前半戦終了時94ヤード (リーグ4位タイ))

平均キックリターン: 32.0ヤード (リーグ1位; 前半戦終了時36.7ヤード (リーグ1位))

 

(前半コメント) 

上記のように、昨年はジャクソンがキックリターンも勤めていたが、今年は、ダリウス・ジェニングスがキックリターン担当に。

ここまでは、すべてのキックリターンが、ジェニングスによるもの。なので、こちらも、キック・パント同様、ジェニングスの個人成績と読みかえていただいていいだろう。

キックリターン回数自体が少ない (= タッチバックが多い) が、その中でも、初週からリターンTDを決めるなど、印象的な活躍をしてくれている。このリターンTDと、リターン回数の少なさにより、平均ヤードはかなり跳ね上げられている。

最終戦までジェニングスが全リターンをしていたが、最終戦の最初のキックオフリターンで、ジェニングス→クルークシャンクのハンドオフがあった。

平均リターンは32.0ヤードまで落ちた (というか、94ヤードリターンTDの影響で前半戦の数字がインフレし過ぎていた) が、それでもリーグ1位。優秀なキックオフリターンチームだった。ジェニングスは個人での平均31.7リターンヤードもリーグ1位

 

<個別成績>

#15 ダリウス・ジェニングス

キックオフリターン: 22回 (前半9回)

獲得ヤード: 698 (平均31.7) (前半330 (平均36.7))

キックオフリターンTD: 1 (前半1)

最長リターン: 94ヤード (前半94ヤード)

 

#29 デーン・クルークシャンク (Week 17のみ)

キックオフリターン: 1回

獲得ヤード: 39 (平均39.0)

最長リターン: 39ヤード 

 

 

キック (相手チーム) 

フィールドゴール被試行回数: 29回 (リーグ15位タイ; 前半戦終了時13回 (リーグ11位タイ))

フィールドゴール許成功回数: 26回 (リーグ21位タイ; 前半戦終了時12回 (リーグ14位タイ))

フィールドゴール許成功率: 89.7% (リーグ26位; 前半戦終了時92.3% (リーグ25位))

エクストラポイント試行回数: 32回 (リーグ6位タイ; 前半戦終了時13回 (リーグ2位タイ))

エクストラポイント成功回数: 31回 (リーグ8位タイ; 前半戦終了時13回 (リーグ5位))

エクストラポイント成功率: 96.9% (リーグ24位; 前半戦終了時100% (リーグ20位タイ))

 

パント (相手チーム) 

パント許回数: 71回 (リーグ13位; 前半戦終了時31回 (リーグ20位))

許パントヤード数: 3276 (リーグ13位; 前半戦終了時1425 (リーグ14位))

パントブロック回数: 0回 (リーグ14位タイ; 前半戦終了時0回 (リーグ9位タイ))

パント1回あたり許ヤード数: 46.1 (リーグ24位タイ; 前半戦終了時46 (リーグ22位タイ))

 

パントリターン (相手チーム)

許パントリターン回数: 33回 (リーグ24位; 前半戦終了時17回 (リーグ25位タイ))

パントリターン許ヤード: 296 (リーグ22位; 前半戦終了時150 (リーグ24位))

許パントリターンTD: 0回 (リーグ1位タイ; 前半戦終了時0回 (リーグ1位タイ))

平均パントリターン: 9.0ヤード (リーグ21位; 前半戦終了時8.8ヤード (リーグ21位))

 

キックリターン (相手チーム)

キックリターン回数: 25回 (リーグ9位タイ; 前半戦終了時7回 (リーグ2位タイ))

キックリターン獲得ヤード: 696 (リーグ17位タイ; 前半戦終了時244 (リーグ12位タイ))

キックリターンTD: 1 (リーグ28位タイ; 前半戦終了時1 (リーグ30位タイ))

平均キックリターン: 27.8ヤード (リーグ32位; 前半戦終了時34.9ヤード (リーグ31位))

  

(前半コメント)

 (相手チーム) とついている上記4つは、それぞれ、タイタンズのキック守備、タイタンズのパント守備、タイタンズのパントリカバー、タイタンズのキックリカバーと読み替えていただけるとよいかなと。

相手チームのフィールドゴール試行回数、エクストラポイント回数、パント回数を並べてみると、タッチダウンを許した回数自体は少ない、フィールドゴールの回数はちょっと少ない、パントは少し多い…という状況か。守備陣の奮闘がうかがえる。

また、キックリターン回数の少なさを見ると、キックオフ担当のサコップが、いかにタッチバック回数が多いか、というのと、タイタンズによる得点がいかに少ないか…ということを言っているように勘ぐってしまう。

 上記で「ライアン・サコップのFG成功率が落ちた」と書いているが、相手チームのFG成功率も若干落ちているのにリーグ順位は変わらず、リーグ全体でのFG成功率が落ちたとうかがわれる。

相手のキックオフリターンは、開幕戦のリターンTDが響いたこともあるだろうが、結局リーグ最下位に。  自分のチームもキックオフリターンでしっかりヤードを稼ぐが、相手のチームにもキックオフリターンでヤードを稼がれる、そんな構図だった。

 

 

来季の展望

<オフェンスのデプスチャート>

QB: マーカス・マリオタ (ブレイン・ギャバート)

RB: デレク・ヘンリー (ディオン・ルイス)

WR: タジェイ・シャープ

WR: テイワン・テイラー (キャメロン・バトソン, ダリウス・ジェニングス)

WR: コーリー・デイビス

TE: *デレイニー・ウォーカー, ジョヌ・スミス (ルーク・ストッカー, アンソニー・ファークサー)

LT: テイラー・ルワン (デニス・ケリー)

LG: クウィントン・スペイン (ケビン・パンファイル, アーロン・スティニー)

C: ベン・ジョーンズ (コーリー・レビン)

RG: ジョッシュ・クライン (ケビン・パンファイル)

RT: ジャック・コンクリン (デニス・ケリー, ケビン・パンファイル)

  

攻撃陣は何よりも、エースTEにして最強レシーバーのウォーカーの復帰に期待がかかる。あとは、コンクリンの復調と、LG/RGの補強が最優先か。

 

<ディフェンスのデプスチャート>

LDE: ダクワン・ジョーンズ (マット・ディッカーソン)

NT: オースティン・ジョンソン (ベニー・ローガン)

RDE: ジュレル・ケイシー

LOLB: デレク・モーガン (ハロルド・ランドリー, シャリフ・フィンチ)

LILB: ウィル・コンプトン (ラシャーン・エバンズ, ダレン・ベイツ)

RILB: ウェスリー・ウッドヤード (ジェオン・ブラウン, ダレン・ベイツ)

ROLB: ブライアン・オラクポ (カマレイ・コレア)

SS: *ジョナサン・シプリエン (ケニー・ヴァッカーロ, ケンドリック・ルイス)

FS: ケビン・バイアード (デーン・クルークシャンク, ブレイデン・トラウィック)

RCB: マルコム・バトラー (ルショーン・シムズ)

LCB: ローガン・ライアン (アドーリー・ジャクソン) 

 

ディフェンスはかなりこの一年で完成された印象だが、強いて言えばDLのパスラッシュや、CBの層が課題になるか。

 

<スペシャルチーム>

K: ライアン・サコップ

P: ブレット・カーン

H: ブレット・カーン

PR: アドーリー・ジャクソン

KR: ダリウス・ジェニングス

LS: ボー・ブリンクリー

 

スペシャルチームは安泰。