Tommyball

コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

報われなくなった「巨人愛」

長野久義が広島に行くようだ。

 

「へえ、長野か…」というのが第一印象。

どこで使うんだろうか。丸が抜けても、ファースト・バティスタ、レフト松山、センター野間で戦えるし、ライト鈴木誠也は不動なはず。

もちろん彼らがフルシーズン出れる保証があるわけではないが、とはいえ、だ。

レフトが苦手で、より守備力の高い亀井義行をレフトに回してでも、ライトを守らせていた巨人時代を考えると、長野をレフトで守らせるのは一定のリスクだと思う。で、センターを1年守らせるのは少し不安だ。

まあ、対左投手時のレフト兼、野間 (と一応誠也) のバックアップ的に使うのだろうか。誠也が欠場なんてなると、少し広島としては4連覇に暗雲が立ち込める気がする。

正直、故障がちとはいえ、丸流出で空くセンターを守る力のある陽岱鋼か、勝負強い亀井義行が持っていかれる可能性のほうが高いと思っていた。

 

…にしても、週明け、人によっては年明け初出社の日に、このタイミングで持ってくるか。

 

 

さて、巨人からしたら、若手選手をプロテクトするためには仕方ない流出と言えるだろう。

大江、高田、畠、和田恋、石川慎吾…期待の若手の名前を挙げたらキリがない。

MVPを連続でとる、丸クラスの選手は喉から手が出るほど欲しいわけで、若手1人で丸が取れるなら喜んで出す…というのが僕個人としての、正直な意見だが、そうはいいつつも、かつての勝負強さや、守備力が鳴りを潜めている、30を過ぎた長野久義をプロテクトから外す判断は、若手を守るためなら致し方ないフシがあると思う。

何より、若手をプロテクトすることで、巨人は将来を担う選手に賭ける、というメッセージは明確に発信されたと思う。

 

なんせ、メジャーリーグでこのクラスの選手をトレード獲得しようと思ったら、おそらく上記5人のうち2〜3人+名前を出さなかった若手数名は出さないといけないだろう。FA獲得でも、間違いなくドラフト指名権を持っていかれる。

トレードとしてみたら、毎年.280 15HRくらいの中距離打者の中堅選手+金銭でMVPが来るのだ。しかも、全盛期は過ぎた選手で、今が旬の選手を釣った、ともいえる。

 

そして、外野の層はまだ厚い

ライトには陽岱鋼、亀井義行だけでなく、去年プチブレイクした重信慎之介、期待の石川慎吾や松原聖弥がいる。

レフトにはゲレーロもいれば亀井もあるが、和田恋や石川、松原にもチャンスがあるだろう。若手からしたら、長野の流出はチャンスだ。

 

編成としては文句ないだろう。

炭谷の人的補償で内海が去った時のような、「割に合わない」という議論は今回は湧かないはずだ。

 

 

とはいえ、考えなければいけないのは、入団経緯だ。

それも、内海と長野、今年人的補償で流出したふたりとも。

 

Wikipediaの引用になるが、内海の入団前については、こう記されている。

2000年のドラフト会議では複数球団による1位指名での争奪戦が確実視されていたが、祖父の内海五十雄が巨人の野手だったこともあり、ドラフト直前に巨人以外からの指名は拒否することを表明した。そのため、ドラフト会議では巨人が単独で3位以降で[3]指名することが想定されたが、オリックス・ブルーウェーブが1位指名した。指名直後に監督の仰木彬から電話を受けるなどしたため、一時はオリックス入団に傾いたが、高校時代にバッテリーを組んでいた李景一が巨人から8位で指名されたことが逆に巨人への気持ちを強くし[4]、最終的には東京ガスへ進んだ。

 

祖父のプレーした巨人以外ではプレーしたくない」という強い意志を入団前から示し、球団も、その祖父のつけていた背番号を与えることで応えた

 

そして長野久義については、こうだ。

2006年アジア競技大会に日本代表として出場。東都大学リーグ通算87試合出場、290打数85安打、打率.293、10本塁打、40打点。 同年秋のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから4巡目指名を受けたが、読売ジャイアンツへの入団を熱望していたことから入団を拒否[1]。

(中略)

2008年、ドラフト会議で巨人以外に指名された場合はプロ入りせず会社に残留する意志を固めていた[2]が、巨人以外でも入団するとの情報を得ていた千葉ロッテマリーンズが2巡目で“強行”指名[3]。当日のボビー・バレンタインとの面会を拒否し[4][5]、11月25日の入団交渉後、12月3日に入団拒否を明らかにした。翌日にロッテ球団側に直接入団拒否を申し入れ、球団側も了承。Honda残留が決定し、2009年のドラフトで巨人の指名を待つこととなった。

 

長野に至っては、2度のドラフト指名を蹴り、やっと手に入れた巨人からの指名だった。

 

内海も長野も社会人で3年、巨人の指名を待ち続けた選手だ。

 

もちろん、菅野のように、巨人ありきでのドラフトでも、圧倒的な成績を残せば、議論の余地なくプロテクトされるはず。キャリアの下り坂にあった2人は、長い目で考えて、プロテクトから外された。それだけのことだ。

 

そうはいいつつも、巨人が、入団を熱望して入ってきたふたりのドラ1を、キャリア途中で手放す羽目になったのもまた事実だ。

 

彼らのジャイアンツ愛や、流出の経緯を考えれば、ゆくゆくは巨人に戻ってくる2人だろう。長い目で考えれば、他球団での経験は、その時にプラスになるはずだ。選手の流動性が高いことは、それはそれでメリットがあると思う。

 

一方で、上記でも述べた「若手選手に賭ける」というメッセージは、生え抜き功労者でも、容赦なく出される時代になったという裏返しにもなる。

 

「ドラフト指名を蹴ってでも巨人に拘り」続けた結果、巨人から人的補償で出されてしまうのは、なんとも虚しいところがあるが、内海や長野ほどの実力のある選手なら、他球団で活躍して、巨人にFA移籍、というのも十分に叶えられたはずだ。清原和博がそうだったように…

 

ジャイアンツが若手育成にも重きを置こうとしている今、巨人愛、という言葉をどう実現するか、考え直す時が来たのかもしれない。

 

でも、個人的な感情論でいけば、やっぱり寂しいものは寂しい

内海ともども、ユニフォーム買おうかな。

 

長野久義メッセージBOOK 信じる力

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長野久義―読売ジャイアンツ (スポーツアルバム No. 36)

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報知新聞社 長野久義 (読売ジャイアンツ) 2019年 カレンダー B2 プロ野球

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