Tommyball

コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

And another one gone, another one gone…

ブルージェイズがケビン・ピラーをトレードした。開幕直前にはDHのケンドリス・モラレスをトレード。

 

これで、2015年のプレーオフ進出時の野手は、故障離脱の長かったトラビスと、今季中の放出濃厚なジャスティン・スモークくらいしか残っていない。

 

  1. (左) ベン・リビア → 15年オフにトレード
  2. (三) ジョッシュ・ドナルドソン → 18年トレード
  3. (右) ホセ・バティスタ → 17年オフ移籍
  4. (指) エドウィン・エンカーナシオン → 16年オフ移籍
  5. (遊) トロイ・トゥロウィツキー → 18年オフ解雇
  6. (捕) ラッセル・マーティン → 18年オフトレード
  7. (一) クリス・コラベロ → 16年オフ解雇
  8. (中) ケビン・ピラー → トレード
  9. (二) デボン・トラビス

 

セカンドの控えだったライアン・ゴインスも移籍したし、ジャスティン・スモークはこの時はまだブレイク前で、どちらかというと控え的な起用だった。

プレーオフ進出に22年待ったが、その夢のような時間は2年であっさり終わってしまったのだが、ついにトラビスが野手最後の一人になる日も近そう。

 

このラインアップも、比較的ベテラン中心の構成だったこともあり、2017年にプレーオフを逃したブルージェイズは若手中心のチームに再建に踏み切ったのだが、今回の2つのトレードは、その動きをさらに推し進めることになる。

 

Another one bites the dustじゃないが、また一人、ブルージェイズの歓喜の時を知る人が、トロントの街から消えてしまった。

 

 

 

3/27 ケンドリス・モラレス放出

ブルージェイズ→アスレチックス: モラレス+金銭

アスレチックス→ブルージェイズ: ヘースス・ロペス + 国際FA資金枠

 

ケンドリス・モラレス

35歳で、3年33Mの契約の最終年。今年は12Mの年俸になっていた。エドウィン・エンカーナシオンがFAになり、ブルージェイズとの4年契約のオファーを蹴った直後にこの契約を結びトロントにやってきた。

結果的には、人気選手だったエンカーナシオンの放出を決定づける動きだったことになるが、1年目にはほとんどDHながらWARがマイナスになるなど、金額的にも見合った活躍をしていないし、穴埋めどころか、足を引っ張る結果になってしまった。2年目こそ21本塁打で打率.249 出塁率.331 長打率.439と盛り返したが、若返りを図るチームとして、若いテオスカー・ヘルナンデスや、昨年9月にメジャー昇格し、デビューから3試合で6本のツーベースを放つ (1913年以降初) 衝撃のデビューを飾ったラウディ・テレスに出番を与えることを優先した形に。

 

オークランド・アスレチックスは、一塁レギュラーのマット・オルソンが日本での開幕戦で故障したこともあり、(一応) 一塁も守れるモラレスに白羽の矢が立った形に。また、右打者が多い打線ゆえ、スイッチヒッターであることも価値になるとみられる。

 

ヘースス・ロペス

アスレチックス傘下A級ベロイトで2018年を過ごした21歳。シーズンを通して、326打席に立ち、打率.239、10本塁打、15二塁打、2三塁打で、出塁率.293、長打率.402だったようだ。フォアボール18個に対して三振は56個、OPSは.695なので、三振か長打か、みたいなところのある選手なようだ。

587イニング守った三塁を中心に、65イニング守ったショート、53イニング守ったセカンドなど、一応内野はある程度こなせるようだが、アスレチックスのトップ・プロスペクトというわけではなく、ポテンシャルの評価は低そう。

 

所感

国際FAでの資金枠1Mがトロントに行くらしいが、今年のモラレスの年俸12Mのうち10Mはトロントが負担するとのこと。

結果的には、35歳の、トップクラスではないDH専のラストイヤーでは、得られる見返りもたかが知れている、と言わんばかりのトレード。

まあ、ラウディ・テレスや、テオスカー・ヘルナンデスなど、期待のできる若手選手により出番を与えるだけでも、トレードに意味があるので、最低限でも見返りを得られたこと、資金を多少なりとも浮かせられたことに意義があるのだろう。

 

 

4/2 ケビン・ピラー 放出

ブルージェイズ→ジャイアンツ: ケビン・ピラー

ジャイアンツ→ブルージェイズ: デレック・ロー、アレン・ハンソン、フアン・デ・パウラ

 

ケビン・ピラー

日米野球でも唯一のブルージェイズ選手として来日していた30歳。結構人気選手だと思う。忍者。

打撃はフリースインガーで、打率.260に対して出塁率が.297はあまりにさみしい。長打率は.396で、年間10〜15本塁打くらいは見込める。

どちらかというと、守備・走塁が得意な選手。DRSでは、2015年に13→2016年に19→2017年に13→2018年に-2と、守備の数値は落ち始めているものの、そのスーパープレイは数知れず。

とはいえ、センターにはアンソニー・アルフォードという有望選手も控えており、彼に出番を与えるためのトレードという見方が強い。

 

デレック・ロー

2016年にデビューし、61試合で防御率2.13と大活躍をしたものの、2017年は41試合で防御率5.06、2018年は7試合で7.43と、そこから苦しんでいるリリーフ投手。H/9は17.2→10.8→10.8、HR/9は0.5→1.2→1.4、BB/9は1.5→3.4→5.4と年々悪化中。メジャーのレベルではあっさり研究されてしまった、そんな印象。おそらくマイナーか?

 

アレン・ハンソン

26歳のユーティリティ・プレーヤー候補。

2017年は、ピッツバーグ・パイレーツと、シカゴ・ホワイトソックスの2チームを渡り歩き、合計で106試合に出場。しかし、打率.221、出塁率.262、長打率.346でWARは-0.3と、決して戦力になったとは言えない活躍だった。

2018年はジャイアンツで110試合に出場。打率.252に対して出塁率.274はあまりに寂しいが、二塁打17本、三塁打5本本塁打8本での長打率.425など、パンチ力は見せつけた。昨年序盤は良かったが、後半に失速した。それでもWARは+0.5なので、メジャーの水になれたか。

守備は、内野はどれもDRSが0に近いので、ある程度どこも平均的に守れる選手か。外野はややマイナスなので、内野のユーティリティというのが現実的かも?あまりのフリースインガーぶりに、自分が監督なら起用をためらってしまうが…

 

フアン・デ・パウラ

21歳の投手。昨年はA級まで昇格し、1試合に先発。ここまでマイナーでの4シーズン通算で、233イニングを投げ、防御率2.47。K/9は8.8、K/BBは3.0など、奪三振能力が良さそう。2018年はA-級とA級で合計11試合登板、10試合先発で防御率2.06。H/9は6.4、HR/9は0.3、BB/9の4.6こそ少し気になるが、K/9は9.5など、球威で押せ押せなのがうかがえる。

アンドリュー・マカッチェンのトレードでサンフランシスコに来た選手で、今回のトレード、ブルージェイズからしたら数少ない「将来を見据えた」獲得になりそう。

 

一方で、この間、こんな動きもあった。

4/2 ランダル・グリチャック契約延長

ホセ・バティスタ無き後のトロントのライトを守り続ける男・グリチャックが、5年53Mの契約延長。

今後2年は年俸調停権を持っており、FAとしての3年間をカバーする契約となる。

ブルージェイズ最初の1年は、124試合出場で打率.245、本塁打25本、二塁打32本、61打点、出塁率.301、長打率.502と、ソツがない活躍を見せた。

守備はライトでのDRSが昨年は+2と、平均よりちょっと上程度。まあ、年10Mくらいが相場なのだろう。

若返りを図るチームで、27歳の選手に5年契約というのは、少し長いような気もするが…

これで、レフトにはビリー・マッキニーorテオスカー・ヘルナンデス、センターはアルフォード、ライトはグリチャックという構図が出来上がった。

かつてはトップ・プロスペクトとして期待されていたダルトン・ポンペイは、これで窮地に追い込まれてしまったか。

あの2015年開幕時は、センターのレギュラーを期待されていた選手だけに、故障などもあるが、なんとか乗り越えてほしいのが所感だが…

 

 

しかし、本当に、22年待ったプレーオフはあっさり夢のように終わり、気づいたらまた再建だ。メジャーリーグはシビアなものである。

ヴラディミール・ゲレーロJr.率いる、新生ブルージェイズの夢を見ながら…