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コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

スタメン固定したら攻撃力は上がるのか

開幕して早々、日替わりオーダーに近いチームもあったり、固定しているチームもあったりする。

じゃあ、オーダーを固定しているチームのほうが強いのか。攻撃力は上がるのか。ざっと調べてみた。

現時点で試合消化は13・14試合のチームが多い。特に数字的な意味はないのだが、ここでは、2/3に近く、かつキリのよい10試合以上、同じ打順で起用されていたら (スタメン時のポジションに関係なく)「固定されている」と判断する。

 

 

広島 → 10試合以上固定している打順: 1番~5番 (5つ)

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「タナキクマル」でおなじみ、1番~3番が解散したものの、マルのポジションには、開幕3試合目から野間を投入。4番・鈴木誠也、5番・松山は開幕からほぼ固定で、1番~5番は基本的に固定されている。
6番~8番の下位打線は流動的だが、打てるキャッチャー・曾澤、サードは相手投手の左右に合わせて安部・小窪の併用、レフトは西川・長野など併用で、並びは調子のよさそうな順、というところか。とはいえ、去年は破壊力のあった打線も、丸が抜けた影響か平均得点が3.07と、なんと昨年から2点近くダウン。田中広輔が.200、曾澤も.211、松山に至っては.189と、固定されている上位打線が苦しんでいるのも影響している。


 

ヤクルト → 10試合以上固定している打順: 2番~8番 (7つ)

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坂口が開幕3試合目に骨折という不幸な出来事もあったが、2番・青木から、山田→バレンティン→雄平と続くクリーンアップは、開幕から固定。開幕3試合目にして、6番・西浦、7番・村上、8番キャッチャー・中村というパターンも確立した。結果的に、1番以外はほぼ固定されている打線が完成。

ヤングマンをKOして巨人から11得点を奪った今日の試合を差し引いても、平均得点が4.8点と、リーグトップの打線を誇っている。ヒットメーカー・坂口が離脱中、天才・川端慎吾も控える、圧倒的な打線だ。


 

巨人 → 10試合以上固定している打順: 1~4番、6番 (合計5つ)

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1番・吉川尚輝は、今のところ大ハマり。ここ2試合は腰痛でスタメンを外れているが、ヒットを打ちまくり、坂本・丸・岡本の主軸につなげている。この1~4番が固定されており、5番・ライトは、相手の左右に合わせて亀井か陽がスタメン。あとは6番・ゲレーロのみが固定されている状況ではあるが、ビヤヌエバが少しずつ日本の水に慣れてきた雰囲気も感じる。

キャッチャーは、炭谷補強もあったが、結果的には小林・大城・炭谷の3人を併用。とはいえ、シーズン序盤から強力な上位打線が固定されているのは、昨年とは大違い。



DeNA → 10試合以上固定している打順: 4番 (1つ)

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固定されているのは4番・筒香のみだが、メンツ的には、ソト・宮崎・ロペス らを主軸に、下位打線はショート・大和、キャッチャー・伊藤光が控えている。

外野は、梶谷、楠本、上里、ソトなど、筒香以外は激しいスタメン争いが繰り広げられており、1・2番の組み合わせは、すでに9パターン。また、主軸4人の並べ方も、苦戦しているような印象。

シーズン序盤だが、ラミレス監督は最終的にどのような並びに落ち着くのか。楽しみである。

 

 

中日 → 10試合以上固定している打順: 1番, 4番, 6番 (合計3つ)

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昨年大ハマりだった1番・平田で開幕。開幕3戦目から、1週間超、平田→京田→大島→ビシエドという、昨年夏場のような並びで固定していたが、その間の得点は平均3.5点。その後、開幕11試合目で1番・平田を変更すると、ここ2試合で19得点という打線爆発で、チーム平均得点は4.6点と、昨年から0.5点改善

新監督でのポイントは、6番サード・高橋周平の固定か。また、ここでは、10試合に到達していないものの、「加藤キャノン」とも言われた加藤が9試合にスタメン。谷繫以降レギュラー捕手が出てきていない中日だけに、今後のAクラス復帰のためにも、このままレギュラー定着が期待される。

 

 

阪神 → 10試合以上固定している打順: 3~5番, 8番 (合計4つ)

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こちらも新監督の矢野阪神だが、ここまではクリーンアップと、8番・キャッチャーを固定する中で、1番・2番が、DeNAと同じく9パターンと苦心している。

キャッチャー・坂本は、巨人戦で大敗したこともあってか、ここ最近はスタメンがない。梅野本人もサイクルヒットを放つなど打撃でのアピールもあり、このまま8番キャッチャー・梅野で固定されるか。

とはいえ、得点力は1試合当たり3.3点。昨年も貧打の印象こそあったが、それでも1試合当たり4.0点。奮起が待たれる。

 

 


埼玉西武 → 10試合以上固定している打順: 1番~8番 (8つ)

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浅村栄斗の移籍がなんのその。浅村の抜けた3番には、新キャプテン・秋山翔吾を、セカンドには、アップルパンチ・外崎修汰を固定。その秋山の勤めていたリードオフマンは、金子侑司を固定。ここまでは、打率.245ながら、出塁率は、2番・源田を上回る、.339と奮闘している。

唯一固定されていない9番打者だが、基本は、9番・ライト、木村。時にメヒアが入ったり、サード・中村の代わりに水口が入ったりしている。このメンツで、メヒアが控えるので、今年も山賊打線の下品さ強力さが際立っている。

山賊打線は昨年の平均得点が5.54点。山賊打線2019版も、ここまでは平均5.46点と、浅村の不在を感じさせないくらい、打って打って打ちまくっている。

 

 

ソフトバンク → 10試合以上固定している打順: 1番, 2番, 4番 (合計3つ) 

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開幕オーダーで7試合戦ったものの、ロッテ戦の初戦を終えたところでグラシアルが離脱。そのロッテ3連戦の最終戦では、柳田が三盗の際に肉離れを起こすなど、主力の離脱が止まらない。それでも、しっかり戦えているのが、ソフトバンクの恐ろしさでもあるが…

結果的に、ここまでは、牧原・今宮・デスパイネの1・2・4番のみが固定されている状況。

 

 

日本ハム → 10試合以上固定している打順: 1番~5番, 9番 (合計6つ)

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開幕3戦目から、昨年同様、1番センター・西川 、2番・ライト大田という並びで固定。クリーンアップは、レアードが抜けてしまったが、結果的には近藤→中田→王という3人で固定されている。近藤健介と王でレフトとDHを持ち回りしているが、並びは基本的に1~5番が固定されている。そして今年も9番ショート・中島。

6番~8番はセカンド・サード・キャッチャーを流動的に起用。少し6番サード・横尾、7番・セカンド、8番キャッチャー・鶴岡 or 石川というパターンが多いか。

とはいえ、ここまでは昨年より1点近く平均得点が悪化。大田泰示が打率.211、出塁率.237、中田翔が打率.204、王柏融も、レアードのようなスラッガータイプではないことも、影響している。

 

 

オリックス  → 10試合以上固定している打順: 1番, 2番, 5番, 8番 (合計4つ)

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ソフトバンク3連戦の途中から28イニング連続無得点をぶちかますなど、オ黙リックス打線となってしまっていたゆえ、12球団で唯一平均得点が3点台を割り込んでいる。

1番・福田、2番・西浦を固定していたが、ここまでは福田が打率.321、出塁率.357と奮闘する一方で、西浦は出塁率.314ながら、打率.239と苦しむ。

また、途中で入れ替えこそしたものの、メネセス・吉田正尚も、ここまででメネセスが打率.167で本塁打1本、吉田正尚も打率.196と苦しんでいる。

5番でほぼ固定されていた頓宮裕真は打率.227で本塁打・四球ともなし (つまり出塁率も.227)、8版・キャッチャーでのスタメンが多かった若月健矢も打率.139と、固定されているメンツがほとんど打てていないことが痛い。

 

 

ロッテ → 10試合以上固定している打順: 2番, 3番, 7番~9番 (合計5つ)

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1番・センターは、藤原・岡大海のプラトーン起用、そこから2番~9番はほとんど固定、という開幕で迎えたが、4番・井上の不振で、開幕6戦目から打線を組み換え。とはいえ、そこからはほとんど固定オーダー。俺たちの大地さんにもスタメンでチャンスが来た

ロッテの場合はホームランラグーン設置によるフライボールレボリューション到来が、最大の特記事項だろう。スシ・ボーイが7本 (リーグトップ)、早稲田ボーイ・中村奨吾が5本 (リーグ2位タイ)、加藤翔平がキャリアハイに迫る4本。すでに3本塁打の角中を含め、4人が本塁打トップ10入り。しかし、結果的には、1試合当たりの平均得点は3.61で、昨年の3.73から微減状態。どんなに本塁打を打てても、ランナーをためてから打たないと得点は重ならないことの裏返しでもある。固定できていない1番打者や、比較的苦しんでいる下位打線の奮起が求められる。

 


 東北楽天 → 10試合以上固定している打順: 1番~8番 (8つ)

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応援歌がクセがすごい 強烈すぎて注目が行きがちだが、今年も1番の田中和基が打率.256ながらフォアボールを選びまくり、出塁率4割ジャスト。また、昨年はキャリアワーストの数字が並んだ2番・茂木が打率.313、出塁率.389、長打率.479と復活。オフの目玉補強だった浅村は出塁率.339、2ホームラン9打点と好調だが、「つなぎの4番」島内が.333、出塁率.455、その後を打つウィーラーは4ホームラン14打点。
銀次が出塁率.385、長打率.409と2014年以来の数字が並ぶ好調で、かつブラッシュも出塁率.415、長打率.455。1~7番どこからでもチャンスが作れて、それを活かせる打線に生まれ変わっている。

2018年が1試合平均3.63点だったので、ここまでは約33%の上積みに。浅村の加入が相乗効果を生んだか、打線に活気が生まれており、則本・岸不在の穴を埋めて余りあるプラス材料になっている。

 

 

いろいろと所感を書いたが、傾向としてはこんな感じか。

  • 固定オーダー → ヤクルト (坂口骨折により1番のみ流動的), 埼玉西武 (9番・ライトが主に流動的), 東北楽天 (9番・ライトのみ流動的)
  • 上位打線を固定 → 広島、巨人 (1~5番)
  • 断片的に固定 → 中日 (1番・4番・6番)、阪神 (クリーンアップ・8番)、ソフトバンク (1番・2番・4番)、オリックス (1番・2番・5番・8番)、ロッテ (2番・3番・7番~9番)
  • 日替わりオーダー → DeNA (4番以外流動的)

 とはいえ、ソフトバンクは、開幕から7試合 (グラシアル離脱) まで、9人全員固定したオーダーで戦うなど、工藤監督の方針としては、固定オーダーを望んでいるようにも見える。また、ロッテも、井上晴哉の2軍降格以降は、2番~9番ほぼ固定で戦うなど、固定オーダーを期待しているように見える。
故障などのチーム事情を考えると、一概にこのくくりで言えないのは注意が必要ではあるが…

 

じゃあ、実際に、打順固定数が多いほうが、得点に結びつくのだろうか。現時点では、まとめるとこんな感じだが…

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それをプロットするとこうなる。

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だいたい4~6人くらいは固定しながらも、1試合当たり4得点いかにとどまっているチームも半分弱あるが、日替わりだろうと、固定だろうと、4~5点くらいとれる打線が組めているチームが半分くらい。一方で、5得点以上を1試合で奪えている火ヤク庫打線と、山賊打線は、やはり固定されているメンバーが多いことがわかる。

 

主力が決まっている打線でも、わき役が固定できなければ、とびぬけて破壊力のある打線は作れないということなのだろうか。逆に、わき役が固定できなければ、調子のいい人を使えばいい、というのも、DeNAを見る限り、正しいアプローチのひとつなのかもしれない。

 

この辺も、もう少し深く見ていくと、面白いと思う。