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コンセプトは「スポーツ×○○」。スポーツに関連するいろいろなものを書いていきます。

オールスターブレイクの総まとめ ~セ・リーグ編~

そんなわけでオールスターも終わってしまったところで、前半戦の成績や所感をざっと振り返ってみようと思う。

 

 

1. 順位表

  1. 巨人 (48勝31敗1分, 勝率0.607, ゲーム差 - )
  2. DeNA (39勝41敗2分, 勝率0.4875, ゲーム差9.5)
  3. 阪神 (39勝41敗4分, 勝率0.4875, ゲーム差9.5)
  4. 広島 (38勝43敗3分, 勝率0.4691, ゲーム差11)
  5. 中日 (37勝43敗, 勝率0.4625, ゲーム差11.5)
  6. ヤクルト (34勝48敗2分, 勝率0.4146, ゲーム差15.5)

シーズン前の順位予想巨人→広島→DeNA→ヤクルト→阪神→中日というものだったので、1位・巨人のみが当たった、巨人・広島がもっと競ると予想していた…等々はすでに書いているので割愛する。

首位とははやくも10ゲーム差近くつけられてしまったものの、2位DeNA〜5位中日はゲーム差2の中に4チームがひしめく熱戦。まだまだCS争いも読めない。5位と4ゲーム差のヤクルトも、2位と6ゲーム差。まだ諦めるゲーム差ではない。

 

 

2. チーム成績

2.1. チーム打撃

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チームで見ると、打率・出塁率・長打率いずれも巨人がリーグトップ。本塁打数もリーグトップだ。
特に、長打率では、2位・DeNAに3分近い差を、出塁率では2位・ヤクルトに1分差をつけ、結果的には、1試合あたりの得点を見ても、唯一の1試合あたり4.5点越えとなる、4.86点 (80試合で389点) をたたき出している。
また、意外にも、盗塁数リーグ3位、成功率はリーグ2位など、走れる一面も見せており、パンチ力だけじゃない多彩な攻撃が、ぶっちぎりの得点力を生んでいる

得点2位・3位はヤクルトとDeNAで、ここまでが1試合当たり4点を超えている。ホームラン数2位がDeNA3位がヤクルトなのは、偶然ではないだろう。

打率はリーグ最下位のヤクルトが、出塁率2位なのは、リーグでぶっちぎりの361四球による。巨人は坂本・丸・岡本、ヤクルトは青木・山田・バレンティンらを擁し、勝負しづらいことがフォアボールにつながるという好循環が伺える。また、盗塁数こそリーグ5位だが、成功率はリーグ1位走れそうなときに走ることも好影響になっているか。
ただし、ヤクルト・巨人とも三振数ではリーグ1位・2位となっており、三振と四球はトレードオフになっている。丸佳浩や鈴木誠也など、「2ストライクでも狙い球を絞り、見逃し三振は割り切る」という、ここ数年のトレンドが伺える。

長打率2位のDeNAは、打率では4位。また、出塁率も実は広島と最下位タイであり、早いカウントから長打を狙っていく姿勢ともいえるし、主力以外の選手が出塁できていない、ともいえる。盗塁数はリーグ最下位で、その辺が巨人・ヤクルトとの差になったといえるだろうか。数年前の、阿部・マギー・村田で内野を守っていた巨人を見ているような気にもなる。当時の巨人と違って、走れる選手はいるはずなのだが…

で、得点が1試合当たり3点台の3チームは、本塁打数がリーグの下半分になる。その中でも、中日は広い名古屋ドームなこともあり三塁打がリーグトップ。三塁打の多さも幸いしてか、この3チームの中だと最多得点となった。

広島と阪神は長打はあまり多くなく、どちらかというと、機動力野球。
広島に限って言えば、丸が抜けた穴がそのまま長打力低下になっている気がしてならないが、それでも、走れる選手の多さで得点減を頑張って抑えている、そんなところだろう。しかし、盗塁成功率がリーグ5位なのが気になる。チャンスを広げて、得点につなげるための盗塁が3回に1回失敗して、結局チャンスをつぶし、得点機が減る…という状況になっているようだ。その点、阪神は3チームの中で唯一盗塁成功率が70%超え。

総合的には、偶然かどうかはわからないが、長打率の順位がそのままチーム得点の順位になっているところは、フライボールレボリューションがメジャーリーグで起こった背景にもつながると思う。日本も、機動力よりも、パワーがモノをいう時代になるのだろうか。

 

 

2.2. チーム投手

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最下位・ヤクルトが5位・中日に0.86点差をつけて防御率ぶっちぎりのリーグワースト。自責点ではなく、1試合あたりの失点数で見ても、唯一の5点越え。次点でもギリギリ4点超えということを考えると…いかに投手陣で苦戦しているかがわかる。
ただ、苦しむ原因は投手陣なのは明確で、逆に投手陣が安定していた昨年は2位だったことを考えると、投手陣次第ではここから普通に巻き返しもあり得る、ということが言えるだろう。

チーム守備にも絡んでくるのだが、実は防御率でリーグ1位・2位の阪神・広島が、実際の失点数で見ると、リーグワースト3位・2位。「阪神は、広い甲子園、安定したブルペンという例年通りの強さに加えて、今年は、西勇輝やガルシアの補強のおかげで、投手陣はさらに盤石に」「広島も3連覇を支えた投手陣は健在」なんて思っていたが…
とはいえ、自責点にならない失点は、投手の力ではどうしようもないところもあるのは事実なので、阪神・広島の投手陣が悪い、というわけでは全くないのは注意が必要か。

その広島、セーブがリーグ最少の10なのは気になるが、7完投・9完封はリーグ最多。先発ローテ、特に所謂「表ローテ」の実力の裏返しだろう。一方、ホールドやホールドポイントはそれなりながら、セーブがリーグ最少というのは、いかに9回に苦しんでいるか、ともいえる。ここは、守護神・中崎の復調を待つのか。それとも、新たな守護神を探すのか、緒方監督の決断がチームの運命を決めることになりそうだ。シーズン序盤の絶不調や、その後の絶好調な5月、転落の6月と、ジキルとハイドばりのチーム状況だけに、投打がかみ合えば、後半戦の巻き返しも十二分にありえる

失点数でみると、実はリーグ3位だったDeNAは、リーグ最少の70被本塁打が光る。
で、防御率3位の巨人が、実は失点数はリーグ最少。特に、リーグ最少の249四球・8敬遠 (死球はリーグワーストの38だが、四死球で考えてもリーグ最少) 。エラーしても傷口を広げないというのが特色か。
防御率ではリーグ5位の中日だが、失点数は巨人と並んでリーグトップ

 

 

2.3. チーム守備

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その中日は、落合政権ばりの堅守で、守備率・エラー数ともリーグベスト。平田良介 (RF: UZR8.7), 高橋周平 (3B: UZR9.9) がぶっちぎりのUZRを残し、京田陽太 (UZR5.9)・阿部寿樹 (UZR2.2)の二遊間も手堅い。
一方の阪神がエラー数ではリーグワーストとなるが、併殺の数はリーグトップ。ゴロ投手が多かったら併殺の可能性が上がるのは当然で、内野手が「守備範囲が広く、普通ならヒットになるような打球も届いてしまうがその分エラーにもなる…」みたいなことは断言できない。残念ながらUZRは、一塁のマルテ以外はマイナスの選手が多い印象。

 

 

3. 個人別成績

3.1. 巨人

3.1.1. 打者

規定打席到達 

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雑多な所感

  • ゲレーロの本塁打率をも上回る、チーム最高の6.87%の本塁打率 (364打席で25本塁打) と、自身最速ペースで本塁打を量産する坂本勇人。実はUZRは統計が出るようになっていた2014年以降毎年+10.0を超えていたのだが、今年はUZRがマイナス。腰の違和感が守備にも尾を引いているような印象。腰が心配。
  • 四球率が15%近く、相変わらずIsoDが1割近い丸。実は8盗塁 (成功率66.7%)
  • 打率.250を下回りながらも、ともにチーム3位の15本塁打44打点の岡本。最低限はやってくれた、そんなところだろうか。後半戦巻き返せれば2年連続30本100打点も不可能ではない。
  • そして、今年も規定打席到達ペースの亀井さん。35歳までは1度だけだった規定打席到達だったが、35歳を超えて2度目の規定打席到達なるか
    昨年夏場にバテた反省からか、今年は休ませながらの起用で.280 7HR 35打点。
    昨年までのような得点圏での勝負強さが、今年は.233と鳴りを潜めているが、一方で、ここまでは出塁率.355で失敗無しの6盗塁。1番打者としての貢献は十二分だ。打順に合わせた器用なバッティングは、さすがのセンスとしか言いようがない。

 

規定打席未満

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雑多な所感

  • ビヤヌエバ・大城の三振率の高さ (ともに25%近い)。
  • ビヤヌエバ・ゲレーロの助っ人コンビの得点圏打率の低さ…ともに2割行かず。
  • 得点圏含め打率は低いゲレーロだが、本塁打率 (本塁打数÷打席数) は坂本に次ぐチーム2位。さすがのパワーというべきか。
  • 陽岱鋼は今年いい場面で打っているという印象があるが、得点圏打率.290。
  • 一方で小林誠司ともども併殺率 (併殺数÷打席数) が5%越え。

 

3.1.2. 投手

先発投手

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雑多な所感

  • エース山口が不調の菅野をうまくカバー。
    山口はQS率80%に被打率.205, WHIP1.13, FIPも2.72とキャリアハイのペースだが、昨年が初の規定投球回到達だったなど、実は年間200イニング近いペースというのは、さすがの山口でも揺り戻しが来るのではないかと不安。
  • 菅野は四球の少なさは相変わらず (それでも例年よりは高い) だが、被打率が.264と高い。WHIPも別に悪くないが、やっぱりリーグワーストの16被本塁打がカギ。
  • メルセデスはあと1アウトで規定投球回に届かず。昨年に比べると100球肩と揶揄されるくらいに5~6回で突如崩れるパターンが多い。昨年よりも被打率が上がり、今年は3割近い。それがWHIPにも反映されている。前半戦最後のDeNA戦での好投から立て直したい。
  • 今一つ信頼されていない感じのする今村が、QS率66.7%でチーム4位。桜井も先発転向後はQS率80.0%と、交流戦で覚醒したように見える。荒れ球投手のイメージがあったが、BB/9も2.5程度にまとめており、この辺が好調の要因か。
    そう考えると、先発ローテは少しずつ見えてきたのではないか、と思う。
  • 6枚目は髙橋優貴が…と言いたいところだが、やはりコントロールに不安あり。
    高田萌生あたりに期待がかかるが、この辺は若手を試す枠だったり、ショートスターターあたりを試してもいいのかもしれない。

 

 

救援投手

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雑多な所感

  • 実は20登板以上が4名のみというのはリーグ最少。いかに原監督が多くの戦力を試してやりくりしてきているかがわかる。
  • 中川神のブレイクこそが前半戦を独走できた理由。FIPも2点台を切るなど安定している。初めてのフルシーズン一軍帯同ということで、後半戦でへばらないか、相手の対策がどこまで進むかが怖いが、山口鉄也の再来を祈りたい
  • 後半戦期待の戦力としては、オープン戦好投しながらも今一つ前半は戦力になりきれなかった大江竜聖くん。数字はいいので、後半戦こそは存在感を出せるか。
  • とはいえ、後半戦も、中継ぎは不明瞭。原監督の手腕が問われる。デラロサ、マシソンあたりがポイントになるか。

 

 

 

3.2. DeNA

3.2.1. 打者

規定打席到達 

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雑多な所感

  • ロペスは20本塁打・20二塁打目前。宮崎もGWくらいまであれだけ苦しんでおきながら、打率は.279まで回復し、長打率.455と完全にスラッガーの数字。そして筒香も17本塁打43打点。何よりソトは今年も本塁打王争いをし、打点も量産している。やはりロペス・宮崎・筒香・ソトを擁する打線は破壊力が高い。
    ただし、全体的にフリースインガーの傾向があり
    、四球率10%越えは筒香の16.87%のみ。「四球でも後ろがなんとかしてくれる」というよりは「オレが決める」的な打線のスタイルなのは、現役時代フリースインガーだったラミレス監督の影響もあるのだろうか。
  • 神里が3割10本を狙えるペース。後ろにえぐい打者が並ぶだけに、四球が増え、盗塁成功率が改善されれば、昨年までの広島打線レベルの打線が完成する。
  • 今年はショート・大和で固定。打撃がウリの選手じゃないものの、得点圏打率.304は実は規定打席到達者の中ではチームトップ。下位打線にクラッチヒッターがいるのは相手投手からは嫌だろう

 

規定打席未満

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雑多な所感

  • オリックス時代の晩年は散々だった伊藤光が、規定打席まであと16打席にして、すでに8HRと復活しつつある。戸柱・嶺井・高城の併用だった扇の要も、伊藤光で決まりそうか。
  • セカンドは柴田、時にソト、まれに中井。柴田がもう少し打てたら迷うことなく柴田なのだが…。とはいえ、主軸がフリースインガーな中で、伊藤光・柴田が比較的粘れているのが、個人的には好感。
  • 桑原の不振が気になるが、それだけでなく、梶谷・倉本・戸柱といった、数年前のDeNAを支えていた選手が完全に存在感を出せず。いずれも打率1割台、梶谷に至っては26打数1安打と絶不調。

 

3.2.2. 投手

先発投手

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雑多な所感

  • 今永復活。QS率80%にして、被打率2割未満、防御率2.66, WHIP1.019は立派。K/BBが3.47とすごい数字になっている。これは大エース。菅野に次ぐ15被本塁打だけが気になるが、逆に本塁打以外では大して失点しないということかもしれない。
  • 上茶谷はルーキーながら現時点では規定投球回到達。数字は平均的だが、この時点で規定投球回を投げていることがすごいし、FIPだけ見たら今永以上のピッチングをしている。
  • いろいろな選手を先発で試す中で濵口・平良あたりがQS率60%近くをマークしており、後半戦はローテの核として期待できそうか。あとは東の復帰が待たれる。

 

救援投手 

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雑多な所感

  • 守護神・山崎康晃は不動だが、そこにつなぐセットアッパーの安定感がちょっと心もとないか。三嶋 (3.83), エスコバー (3.29), パトン (4.66) といずれも防御率的にはちょっと勝ち試合では不安か。特にパットンはBB/9が5.586と制球に苦しんでいる。
  • 一方で石田・藤岡両投手がその中では防御率1点台と奮闘。藤岡もBB/9が5.5と荒れ球であり、被打率.239ながらWHIPは1.50という想像できないくらいの格差がある。石田はWHIP1.17, 被打率.227と比較的安定している。ここまでは被弾もなく、FIP的にも1.67と安定。
  • 笠井や砂田なども10試合以上投げているが、荒れ球。笠井に至ってはBB/9が8点台と、それすなわちほぼ毎イニング四球出してる計算になる。計算できるセットアッパーだった (はずの) 三上の復帰が待たれる。

 

 

3.3. 阪神

3.3.1. 打者

規定打席到達 

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雑多な所感

  • DeNAの直後だからかパワー不足に感じる。広い甲子園と、比較的HRの出やすい横浜スタジアムの差を考慮しても、最多本塁打が4番・大山の10本では、打線の威圧感も出ない。
  • その大山は、すでに10本塁打50打点。4番としてはちょっと四球率が低い気もするが、4番2年目にしてはようやっとる。
  • 1番に固定されている近本は、フリースインガーの数字が残る。出塁、という意味でいけば、もう少し四球が増えると嬉しいが…それでも20盗塁近くすでにしているのは立派
  • 糸井さんは打率3割、得点圏も.313。さすがすぎるが、長打力が落ち、これまでのパンチ力は鳴りを潜めている、そんな感じがする。
  • 昨年から不動のレギュラーに定着した梅野隆太郎が.270と7本塁打35打点。しかも9盗塁。打って走れる万能捕手になりつつある。実は.297と勝負強いのも推しポイント。

 

 

規定打席未満

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雑多な所感

  • 打席数は少ないながら、中谷のHR率が5%超え。実はパワーだけならチームトップクラスということになる。甲子園で20打席に1回ホームランはご立派。
  • 打率.242ながら福留さんが出塁率.322, 得点圏.279とベテランの意地。
  • ショートの争いは、打率.245 (出塁率.300) 得点圏.218 の木浪 vs. 打率.215 (出塁率.333) 得点圏.250の北條。さあどうなる。
  • 鳥谷は得点圏でいまだにヒットなし、打率も.143ながら四球率は9.68%とさすがの数字。巨人の中島を見ているようだ。どこまで監督が我慢するだろうか。

 

 

3.3.2. 投手

先発投手

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雑多な所感

  • 西がQS率80%。勝ち星に恵まれないがイニングもぶっちぎりで食っており、WHIPも1.103, 防御率も2.87とまさにエースの投球。BB/9が1.74, K/BBは3.40と, 無駄なランナーを出さない投球が素晴らしい。
  • 青柳が2番手的な投球をしているが、メッセンジャー・岩田ともども被本塁打がすでに10を超えており、先発ローテーションは、飛翔癖がちょっと気になる。
  • その中で、高橋遥人が8試合先発でQS率75%と奮闘。K/9が9超えながらBB/9は2.34と安定しており、被打率も.213と優れている。後半戦ローテーションを引っ張る存在になれるか。いずれにせよ、岩貞・ガルシアのいずれかが復調したら、リーグトップクラスのローテーションになるだろう。

 

 

救援投手

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雑多な所感

  • PJとマテ…ドリスは安定。WHIPがPJ0.81, ドリス0.736って…ともに被打率は2割を下回っており、勝ちパターンはどの球団よりも盤石なのは言うまでもない。
  • 島本も防御率2.86, WHIP1.06, 被打率.224, K/BB4.00 (K/9) 9.34と他球団なら守護神クラスの投球。
  • 藤川が防御率1.14, WHIP1.168, 被打率.136, K/9 13.64。BB/9が6.537とちょっと不安定だが、それを差し引いてもバケモノ。オールスターも納得だ。
  • 岩崎 (16試合で1.31), 小野 (11試合で1.71) あたりが後半戦も伸ばせれば、勝ちパターンが2つ組めるくらいのえぐい投手陣ができあがる。

 

 

3.4. 広島

3.1.1. 打者

規定打席到達

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雑多な所感

  • .310, 19HR, 52打点と、丸が抜けても4番・鈴木誠也は孤軍奮闘。しかし、得点圏打率は.221。前後の打者が苦しんでいるだけに、得点圏でも徹底マークされているのが伺える。
  • 西川・バティスタあたりがクリーンアップを期待されるが、ここまでは西川龍馬は出塁率が3割を下回る。バティスタは本塁打率が6%と、ぶっちぎりのパワーを見せているが、最近は冷え気味。
  • 上記の通り、「タナキクマル」が解散となったが、その中でも、打率.195と田中広輔は苦しんでいるのは言うまでもない。代わりに1番に入ることが多くなった野間も、打率は.246, 出塁率.308と、やはり昨年の破壊力は消えてしまった。
  • 一方で、昨年低打率に苦しんだ菊池は少し盛り返したか。得点圏.400と好調。上記の通り、鈴木誠也の前の打者に苦しんでいることを考えると、3番・菊池もありかもしれない。

 

 

規定打席未満

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雑多な所感

  • 得点に苦しむチームの中では、打てる捕手・曾澤は価値になる。今年も、IsoDが.097と選球眼を見せつつ、Isoは.182と長打力も健在。もう少し使ってもいいのかも。
  • メヒアのパワーがすごい。本塁打率5%を超える選手はそうそういないだけに、長打力やチャンスメイクに苦しむチームの中で、外国人枠の問題で使えないのがもったいない。
  • 今年の誤算は松山の不振か。ここまでは打率.190, 出塁率は.281ながら長打率は.286。らしくない数字が並ぶ。長野も数字は悪いが、夏男なのはいまさら言うまでもなので…



3.4.2. 投手

先発投手

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雑多な所感

  • 2017年に大ブレイクした薮田が昨年苦しんだだけに、大瀬良大地がどうなるか不安でしょうがなかったが、ここまではQS率80%, 15回の先発で105回2/3を投げ (平均7回), K/BBは5.68でWHIPは1.145とエースらしい数字
  • そして床田寛樹がブレイク。QS率60%はご立派。K/BBは大瀬良に比べると見劣りしてしまうが、WHIP1.23, 被打率.242など安定した数字が並ぶ。FIPが防御率より1.3点ほど高いのがちょっと気になるが…
  • ジョンソンは今年もK/9が8.33と高く、防御率3.30, FIP3.36と安定している。アドゥワは10試合先発して6回QSと安定してローテーションに入りつつある。
  • あとは、九里・野村あたりがしっかり投げてくれれば、ローテーションは3連覇したときと劣らないメンツだと思うのだが…

 

 

救援投手

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雑多な所感

  • レグナルトが38試合で防御率0.86, フランスアが39試合で防御率2.59と、助っ投コンビがカープのブルペンを支える。レグナルトは、BB/9が5越えと荒れ球ながら、K/9が9超えという圧倒的な球威で押せ押せ。被打率も.192と低いのが安心できるか。
  • 一方のフランスアはBB/9はより普通の数字で、K/9がなんと12超え。毎回のように三振を奪える能力はありがたい。
  • このほかには一岡・菊池保あたりがブルペンを支えているが、一岡は防御率2.70と安定する一方で、菊池は3.86。BB/9が4.7と、2イニングに1回四球を出すことを考えると、勝ちパターンにはちょっと不安か。中崎の不振はいまさら言うまでもないか…
  • 中村恭平が24試合で防御率1.63, WHIP0.940。遠藤淳士が11試合ながら防御率1.59, WHIP0.941。ともに被打率が.186と、ランナーも出さないし点も与えないピッチングをしている。実は中崎の不調もカバーできるくらいの投手陣がそろっているのではないか。やはり、打線次第ではいつ復活してもおかしくない、そんな脅威をうかがわせる。

 

 

3.5. 中日

3.5.1. 打者

規定打席到達 

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雑多な所感

  • 総じて四球率が7%前後であり、割と早打ち選手が主軸に多い印象。そのぶん三振も少ないのは、それはそれでいいことなのだと思うが…
  • 長打を捨てて、アベレージに徹する大島は、ここまで.302, 得点圏では.347と勝負強さを見せる。盗塁が21個 (成功率75%) と高く、脚力を活かせるのは1番・2番という気もするが…
  • もう一人の1番・2番候補の京田がここまでは.267, 出塁率は.314。昨年よりはいい数字だが、上位を任せるにはもっと出塁率が欲しいか。盗塁成功率は76.4%とこちらも高い。1・2番が足でかき回す野球があっていそうだ。
  • 不動の4番・ビシエドは少しパワーに陰りが見えたか。打率は.298, 出塁率は.368と、首位打者を取った昨年以降、少しアベレージを意識しているのかも。とはいえ、HR率が3%に届かないのは、広いナゴヤドームを考慮しても寂しい。
  • 高橋周平は念願のブレイクといっていいだろう。ここまではチームトップの.320, 長打率も.483と高く、二塁打20本、三塁打3本と中距離打者として覚醒。竜の未来を担う日がついに来た

 

 

規定打席未満

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雑多な所感

  • セカンドに定着しつつある阿部寿樹。打率.271, 得点圏.304とそつがない。セカンドから高橋周平がサードにいったことで、押し出された感のある福田永将だが、ここまで本塁打率4.52%と、ビシエド以上の数字を残す。また、150打席以上の選手では唯一四球率が10%超え。選球眼やパンチ力など、もう少し重宝されてもいい選手かも。
  • 竜の主砲・平田は故障離脱があり、規定打席未到達ながらも、今年も3割としっかり率を残す。また、得点圏.356と抜群の勝負強さを誇るため、大島・京田の脚力を考えると、実は3番に置きたいタイプかも。
  • キャッチャー・加藤は、強肩が武器だとはいえ、打率.193に出塁率.215, 得点圏.158など、寂しい数字が並ぶ。DHがないセ・リーグだけに、キャッチャーにも多少なりとも打撃力が求められるゆえ、このままだと苦しい。
  • 堂上直倫が101打数で7本塁打と、意外なパンチ力を発揮。実は本塁打率6.03%はチームトップ。とはいえ、ビシエド・阿部・京田・高橋で内野は固まりつつあるが…
  • また、少しずつ出番を増やしている井領雅貴は、圧倒的フリースインガーぶりで、打率.286に対して、出塁率.293。そこそこ二塁打は打てているが、盗塁でチャンスを広げるタイプでもないだけに、最近ようやく昇格したアルモンテに長打を期待することになるだろうか。

 

 

 

3.5.2. 投手

先発投手

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雑多な所感

  • エース・柳爆誕というところだろうか。15先発中11試合でQS, K/9が8.5, K/BBが4.2と安定した投球で、防御率も2.73と安心してみていられる投手に。FIPも2.83と安定しているので、よっぽど疲労が来ない限り、後半戦で大崩れ…というのもあまりなさそうか。
  • エース…とまではいかなくても、大野雄大の大復活は中日ローテーションで一番明るいニュースかもしれない。14試合で10QSで、柳に肉薄するQS率。1試合少ない先発ながら1/3回多く投げるなど、イニングイーターが復活。しかも、これだけ投げておきながら、K/9が9超えという圧倒的な奪三振力を見せる。被打率も、WHIPも柳より低いのに、防御率が3点台なのは、被弾が比較的多いからなのだが、後半戦は改善できるか。
  • ガルシアに代わる助っ人として補強されたロメロが、13試合先発で8回QSQS率60%と、ローテーション投手としては立派な働き。東京ドームでの巨人戦でやたら打たれている気がしてならないが、K/9が8.5と、こちらも三振奪取力が高く、また被打率が.216と打たれないピッチングが強みか。
  • ベテラン・山井や、若い清水らが、残るローテーションの枠に入ってくるだろうか。清水はここまで8試合で35回1/3と、1試合当たり4.5回投げるに至らず。もう少しイニングを投げられるようになるとうれしいが、そのためには現在BB/9が6越えという荒れ球の改善が必須か。

 

 

救援投手

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雑多な所感

  • 広島同様、こちらもロドリゲス・R.マルティネスの助っ投デュオの好投に支えられている。「スズキンブレル」こと鈴木博志が、不調で降格する中で、39試合で防御率2.00, K/9が9.50で24ホールドというロドリゲスがセットアッパーを、32試合で防御率3.23ながらFIPが2.461というマルティネスがクローザーを務める。マルティネスに至っては、K/9が11.44と、びっくりするような数字。ともに.220を下回る被打率を誇り、後半戦もあまり崩れずに行けるか。
  • 開幕時は守護神だったスズキンブレルが防御率4.68, 被打率.304と苦しむ中で、谷元圭介が31試合で10ホールドと7回の男候補か。ただし、防御率3.75, WHIP1.62などちょっと不安なところも。24試合で防御率2.70 (WHIP1.243) の祖父江や、19試合で防御率1.23 (WHIP0.909, 被打率.200) の福などが勝ちパターン候補になるか。

 

 

3.6. ヤクルト

3.6.1. 打者

規定打席到達 

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雑多な所感

  • \やまーだてつとー!/
  • 今年は打率が.280に届かず、というところで前半戦を終えたが、本塁打、盗塁はいずれも30-30が射程圏内。後半戦にブーストがかかれば、下手したら40-40も狙える。得点圏打率が.205と低いのが気になるが、リーグ唯一の四球率20%越えなど、まともに勝負されないのも背景にあるか。
  • そのミスタースワローズ・山田の前後には、今なお健在な平成のヒットメイカー・青木や、令和の最強スラッガー・村上らが控える。青木は3割に肉薄する打率と、早くも10本塁打を達成。日本復帰後は、あまり盗塁をしなくなったが、4割近い出塁率と20本近く打てるパンチ力だけでも、十分に武器になるだろう。
  • そして、中の人的新人王最有力候補・村上宗隆。.250を下回る打率は確かに新人王投票で不利かもしれないが、四球率がしっかりと10%を超え、出塁率で見たら.327。新人王のライバルとなる近本の.309を上回っている。何より、弱冠19歳にして、早くも20本塁打到達。ヤクルトの生え抜き大砲は、いったい誰以来だろうか。
  • "ダブル・ユウヘイ"こと、雄平 (.274), 中村悠平 (.265) もソツのない活躍を見せる。特に中村悠平は、昨年打率を大きく落としたところからの復活。
  • 個人的には、青木もそうだが、雄平も比較的走れる選手だと思っていたのだが…2人して盗塁が1つずつというのは、小川監督が50-50の盗塁はしないという方針を打ち立てているのだろうか。ちょっともったいない、そんな気もする。

 

 

規定打席未満 

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雑多な所感

  • わずかな差で規定打席に届かなかったココちゃんことバレンティンだが、HR率は6%近くに届くなど、相変わらずパワーは健在。実は規定打席到達者では、青木しか達成していない得点圏打率3割をしっかりと達成しており、昨年打点王らしい勝負強さを見せつけている。
  • 太田賢吾は、ユーティリティ選手としてはこれくらいの成績だろうか。ちょっと三振率が明らかに高い気がするが…ショート・西浦も、打率は.243ながら得点圏では.306とクラッチぶりを見せている。いぶし銀の打撃を期待したい大引が得点圏で.172を含めて打率.168とちょっと不調なのが気になるが…
  • 全体的に見ても、得点圏.323の荒木, 打率は.141ながら出塁率.235と選球眼が光る廣岡, こちらも打率.209ながら出塁率.308という奥村, 22試合の出場にとどまるグッチや、20試合のみの出場という川端慎吾も含めて、総じて四球率が高い。DeNAや中日と比べると、かなりボールを見ていく攻撃方針なのが伺える。後半戦は、個人的にはここまで68打席で4HR、山田・村上・バレンティンに続いてHR率5%越えの中山翔太がどこまでやれるか期待したい。

 

 

3.6.2. 投手 

先発投手

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雑多な所感

  • 総じて苦しんでいるのはチーム成績の通りだが…その中でも、小川 (15試合中8QS), 原 (12試合中7QS) は比較的奮闘しているほうか。小川に至っては、防御率4.71に対して、FIPが3.649。K/BBが3を超えており、本人の投球は、実際の数字よりもいいのではないか?と思わされる。そういえば現地で見た試合もQSしながらも0-2で負けた…みたいな試合だったし…
  • 苦しみながらもローテーションは、石川・高梨・高橋・ブキャナン or 寺原あたりが回しているようだが、いずれも防御率やWHIPだけ見たら寂しい数字。
  • どちらかというと、前半戦は投打がかみ合わない試合も多い、そんな感じがする。個人的には、少ないチャンスでしっかり試合を作ったスアレスが今後どこまでやれるかが、ローテーションのポイントになりそうだ。

 

 

救援投手

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雑多な所感

  • ともに43試合でそれぞれ防御率2.93, 2.27のマクガフ・ハフの助っ投コンビ
  • 31試合で防御率2.15、大復活となった五十嵐亮太と、途中離脱がありながらも25試合で防御率1.48, HWIP0.86という石山大明神

これ以外はちょっと厳しい数字だ。いろいろ試してみては打たれ…というそんな感じ。昨年の近藤・石山のような投手が出てくれば、状況は変わりそうだが…